今週の気になる? Vol.3
「岡田Japan」大活躍でワールドカップの経済効果は?
編集部:今回のサッカーワールドカップは日本の1次リーグ突破、ベスト16で盛り上がりましたね。
横尾 :前回4年前は1次リーグで敗けましたから、それに比べると経済効果もあったと思います。
編集部:日本国内ではどのくらいの効果があったのでしょうか。
横尾 :正確なデータはまだ出ないと思いますが、8年前の日韓共催で盛り上がり日本も1次リーグを突破した時の経済効果は約3兆3000億円といわれています。これはハード面、スタジアムの改修などの費用も含まれています。4年前のドイツが約4800億円でこれは薄型テレビなどデジタル家電が急激に増えた為といわれています。
編集部:すると今回はどうでしょうか?
横尾 :今回、「岡田Japan」は全敗するとか戦前予想が悪かったですよね。そして南アフリカという遠い国で、しかも治安が悪いとされて応援ツアーもイマイチで、効果は約2000億円、と予想されていましたが、初戦のカメルーン戦で意外に頑張り、「本田人気」もあって応援グッズも急増し、飲食、ツアーなどすべて含めて前回のドイツ大会を上回る約5000億円以上はいったのではないかと考えられます。
編集部:5000億円以上ですかぁ~、景気が悪いなかで明るい話ですね。ところでワールドカップ優勝はスペインでしたが、ベスト4にヨーロッパ勢が3ヵ国、スペインのほかオランダ、ドイツでした。いまヨーロッパのギリシァの財政危機など経済が混迷していますよね。
横尾 :ギリシャの財政破綻は、大きな問題でしたね。その中でもワールドカップでの活躍はEU加盟各国にしてみたら励みになったのではないでしょうか。ギリシャはなにしろ国の借金が多すぎて倒産してしまうんですからね。一方今度の選挙の争点にもなった日本の財政危機ですが、日本の借金は「国債」という形で日本国民から借りているので、まだ外国に借りていたギリシャや他のヨーロッパ各国に比べればましですけど(笑い)。まだまだEU各国は財政危機で混乱しています。
編集部:すると「気になる」のはヨーロッパの財政危機に伴う、世界経済の混乱?
横尾 :そのとおりです!ヨーロッパの情報は日本になかなか伝わりにくいですからね。株や金融商品の売買など小遣い稼ぎをしている人は、サッカー以上にヨーロッパ各国の動きに要注意ですね(笑い)。
編集部:そんなわけでサッカーワールドカップにちなんで、オススメの本などありますか?
横尾 :前日本代表監督のイビチャ・オシムの
『考えよ!日本人はなぜリスクを冒さないのか』(角川oneテーマ21)
がおもしろいですね。
日本人は自分たちが持っている伝統的な力や価値観を見直して日本流の戦い方をせよ、と言っている。
この考えはサッカーだけではなく、グローバル化が進む中での日本の立ち位置や経済戦略にも繋がります。
政治家や霞ヶ関官僚はこの本を読んだほうが良いかもしれないですね(笑い)。
編集部:今回のサッカーワールドカップは日本の1次リーグ突破、ベスト16で盛り上がりましたね。
横尾 :前回4年前は1次リーグで敗けましたから、それに比べると経済効果もあったと思います。
編集部:日本国内ではどのくらいの効果があったのでしょうか。
横尾 :正確なデータはまだ出ないと思いますが、8年前の日韓共催で盛り上がり日本も1次リーグを突破した時の経済効果は約3兆3000億円といわれています。これはハード面、スタジアムの改修などの費用も含まれています。4年前のドイツが約4800億円でこれは薄型テレビなどデジタル家電が急激に増えた為といわれています。
編集部:すると今回はどうでしょうか?
横尾 :今回、「岡田Japan」は全敗するとか戦前予想が悪かったですよね。そして南アフリカという遠い国で、しかも治安が悪いとされて応援ツアーもイマイチで、効果は約2000億円、と予想されていましたが、初戦のカメルーン戦で意外に頑張り、「本田人気」もあって応援グッズも急増し、飲食、ツアーなどすべて含めて前回のドイツ大会を上回る約5000億円以上はいったのではないかと考えられます。
編集部:5000億円以上ですかぁ~、景気が悪いなかで明るい話ですね。ところでワールドカップ優勝はスペインでしたが、ベスト4にヨーロッパ勢が3ヵ国、スペインのほかオランダ、ドイツでした。いまヨーロッパのギリシァの財政危機など経済が混迷していますよね。
横尾 :ギリシャの財政破綻は、大きな問題でしたね。その中でもワールドカップでの活躍はEU加盟各国にしてみたら励みになったのではないでしょうか。ギリシャはなにしろ国の借金が多すぎて倒産してしまうんですからね。一方今度の選挙の争点にもなった日本の財政危機ですが、日本の借金は「国債」という形で日本国民から借りているので、まだ外国に借りていたギリシャや他のヨーロッパ各国に比べればましですけど(笑い)。まだまだEU各国は財政危機で混乱しています。
編集部:すると「気になる」のはヨーロッパの財政危機に伴う、世界経済の混乱?
横尾 :そのとおりです!ヨーロッパの情報は日本になかなか伝わりにくいですからね。株や金融商品の売買など小遣い稼ぎをしている人は、サッカー以上にヨーロッパ各国の動きに要注意ですね(笑い)。
編集部:そんなわけでサッカーワールドカップにちなんで、オススメの本などありますか?
横尾 :前日本代表監督のイビチャ・オシムの
『考えよ!日本人はなぜリスクを冒さないのか』(角川oneテーマ21)
がおもしろいですね。
日本人は自分たちが持っている伝統的な力や価値観を見直して日本流の戦い方をせよ、と言っている。
この考えはサッカーだけではなく、グローバル化が進む中での日本の立ち位置や経済戦略にも繋がります。
政治家や霞ヶ関官僚はこの本を読んだほうが良いかもしれないですね(笑い)。
# by weekly-yokoo | 2010-07-14 10:44 | 今週の気になる?