週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

今週の気になる? Vol.14

              『 悪人ブームに注目!』


編集部: さて今週の気になるですが?

横尾 : 映画「悪人」が話題になっていますが、その原作本の話です。
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編集部: 深津絵里さんがモントリオール世界映画際で
      最優秀女優賞をとりました。
      この編集後記のvol.12にもありますが。
      明るいニュースでしたね。


横尾 : 「悪人」は映画としてもおもしろいんですが、
      原作は吉田修一の同名の小説です。
      2007年に朝日新聞社から発売されました。
      朝日新聞の夕刊に連載されていたんです。

編集部: 当時は話題になっていたんですか?

横尾 : もちろん文学ギョーカイでは注目されました。私もその年の「文芸回顧」でとりあげました。
      今回の受賞で、より幅広く知られるようになりましたね。
      今年の文学ギョーカイは「悪」がテーマなんです。
      高橋源一郎『「悪」と戦う』、島田雅彦『悪貨』、貴志祐介『悪の経典』、続々と
      出版されています(笑い)。

編集部: ということは文学では悪がトレンディ(笑い)。
      吉田修一とはどんな作家なんですか?


横尾 : 吉田修一はいま42歳で、いままでもテレビのトレンディドラマなどの
      原作者としても有名です。映像化しやすい小説なんですね。
      仲間由紀恵主演のドラマ「東京湾景」、映画は今年2月藤原竜也主演の「パレード」、
      他にもあります。

編集部: ということは小説も映像化しやすいものとしにくいものがあると?

横尾 : そうです。
      昔、村上春樹の処女作『風の歌を聴け』を映画化しましたが正直、失敗作でした。
      今度『ノルウェイの森』を映画にするようですが。
      僕は村上春樹の作品映像化は難しいと思います。
      抽象的、寓話的な小説世界ですから。
      その村上春樹は今年『1Q84』で話題になりました。
      これも映像化は難しいでしょうね。
      それに後2週間もすればノーベル文学賞の発表があります。
      もし受賞となれば、ますます彼の作品の映像化は難しくなるでしょうね。
      私自身、村上春樹はかなり受賞に近づいていると思いますね。

編集部: 受賞なんて事になったら、ビッグニュースになると思うので
      その時はまたこの欄でお願いします。

  # by weekly-yokoo | 2010-09-29 11:33 | 今週の気になる?

編集後記 Vol.14

来月からタバコが値上がりします。愛煙家にとってますます厳しい現実がやって来る事になり、これを機に禁煙する人が増大するとみられます。最近、TVなどのニュースで一般の方に「値上がりしますけど、タバコどうしますか?」などとインタビューする映像をよく観ます。しかもそのインタビューを受けている人は殆ど男性です。しかしタバコを吸っている人は男性ばかりでしょうか?いいえ、実際は多くの女性も喫煙してます。日本たばこ産業(JT)の発表ですと、20代から60代の統計で、男性の喫煙率が平均で38.9%、女性の喫煙率が11.9%。更に、ここ10年で男性の喫煙率が下がる中で女性の喫煙率は横ばいのままだそうです。これには女性の社会進出(ストレス増加)や出産年齢の高齢化(妊娠を機に禁煙する)などがあるそうです。しかも今回の値上げでダメージを受けるのは圧倒的に男性だそうです。それは女性の方が強いからです!家庭のある人は女性に財布を握られていることが多く、独身男性は女性ほど計画的ではないからだそうです。これによって禁煙を余儀なくされる男性が更に増え、女性の喫煙率は横ばいのままなのかと・・・・数年後には喫煙率が男女逆転なんて事もありえるかもしれません。もしかしたら今の世の中、喫煙が罪みたいな扱いを受けてますが、男女逆転になったら喫煙者の立場も変るかも、そんな淡い期待をしてみてもいいんじゃないんでしょうか。まぁこんな事を考える時点で計画的じゃないんでしょうね。
さぁ!喫煙者の諸君!このまま喫煙しますか?それとも禁煙しますか?

  # by weekly-yokoo | 2010-09-29 11:27 | 編集後記

第13回  【 ペイオフ(預金保護)を知ろう! 】

           第13回  【 ペイオフ(預金保護)を知ろう! 】


編集部: 今週も宜しくお願いします。
      先日の9月10日に日本振興銀行が破綻して、ペイオフが実施されました。
      ペイオフについて詳しく教えてください。


横尾 : 日本振興銀行は2003年に新しくできた銀行で、
      大銀行では借りられない中小企業への貸付を目的としてできました。

編集部: 不況の昨今、心意気はよいような気がしますが?

横尾 : しかし現実は甘くなく、破綻してしまいました。
      やはりビジネスモデルが厳しかったのでしょうね。
      本来、中小企業向けの融資には既存分野で地元の信金や信組がありますし、
      公的な信用保証協会制度(保証人がいらず協会が肩代わりする)があり、
      そこで融資が無理な中小企業はかなり経営に問題があるんですね。
      その層に貸しても商売にはならずに貸し倒れが増えていくだけ。
      結局のところ損失が増えて倒産したんですね。
      東京の新銀行東京も同じですけどね。

編集部: 新銀行東京の場合、公的資金で救っているんですよね?

横尾 : 新銀行東京は、東京都の私たちの税金1400億円を投入して救っています。
      振興銀行は金融庁が公的資金を入れずに倒産させたんですね。
      ペイオフ制度が実施されてから足利銀行が倒産したんですが、
      そのときは公的資金で救ったんです。
      預金者が預金が戻ってこないと大騒ぎするとりつけ騒ぎが起きるのを
      警戒したからです。

編集部: なぜ今回は倒産させたのでしょうか?

横尾 : 預金者が少なく、影響が少ないことと、新規参入の銀行なので潰しやすい、
      ということもあったかもしれません。
      また政治的に振興銀行を認可した当時の金融担当大臣の竹中平蔵さんと
      現在の金融庁との暗闘と言う人もいます。

編集部: 振興銀行は他行に比べて預金の金利がよかったそうですね。

横尾 : 銀行の資金を増やすために、定期預金も他行より高い利息にしました。
      預金者にしてみれば不況の今、金利の高さは魅力ですから、
      1000万円以上預けてしまった人たちもいるんです。
      銀行が倒産すると、今は元金1000万円までとその利息しか補償しません。
      それがペイオフ(預金保護)制度です。

編集部: 初めてのペイオフが実施されたことで、
      これから銀行に対しては私たち預金者も注意して見ることが重要ですね。


横尾 : 自分たちの虎の子を失う可能性も現実的にありますからね。
      今回振興銀行には1000万円以上預けた人が約3500人いたそうです。
      お気の毒ですが1000万円以上は没収です。
      後の上積み分は振興銀行の資産状況をみて、
      残余財産を分けてから何%かはかえってくるかもしれませんが。
      しかし、一方で振興銀行の預金者は1000万円までは
      他銀行の約4倍の高い利息を保護されました。
      これは誰のオカネで保護されたか預金者は真剣に考えてほしいですね。

編集部: 誰のオカネですか?

横尾 : 本来ならば銀行が倒産して預金がゼロ、100%パアなわけです。
      しかし1000万円までは公的団体である預金保険機構が支払ったわけですね。
      この預金保険機構の原資は他銀行が出資しているんです。
      銀行の預け入れ残高の0・084%が、各銀行が保険機構銀行に払う保険料です。
      原資はすなわち皆さんの預金ということになります。

編集部: 正直、知りませんでした。
      本来、自分達で銀行を選択して預金しているわけですよね。
      それが破綻後、ペイオフによって戻ってくる預金が他行の資金から出ていたとは・・・・
      少し納得できない部分がありますね。
      では、今後自分の預金を守る方法は何かありますか?


横尾 : 銀行の経営状況なんてシロウトの私たちにはわかりませんから、
      1000万円以上持っている人は、いくつかの銀行に分散したほうがよいです。
      それから金融にうまい話なんてありませんから、少しでも預け入れの利息が
      高いという金融商品も注意が必要です。
      これはもう、個人によるリスク管理ですね。

編集部: ただでさえ、お金を稼ぐことが大変な時代なのに、
      虎の子の貯金の管理も気を抜けなくなってきているということですね。
      本日もありがとうございました。

  # by weekly-yokoo | 2010-09-22 14:02 | バックナンバー

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