週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

今週の気になる? Vol.32

         第32回 【恵方巻き、食べますか?】

編集部: さて今週はどのようなことが気になるのでしょうか?

横尾 : まだまだ寒いですが、もうすぐ立春、春はそこまで来ています。
      3日は節分で豆まきですね。
      ところで最近この季節に恵方巻きを食べる人が増えてきた、ということですが、
      いつも食べますか?

編集部: 全然、食べないですね。横尾さんは?

横尾 : ボクは太巻き寿司が好きなのでよく食べますが、この季節、宣伝に踊らされて
      食べることはないですね(笑)。

編集部: 確かにブームの仕掛人がいますよね。

横尾 : ある調査によると恵方巻きを知っている人の割合は2002年には53%だったのが、
      2006年には92・5%になったそうです。コンビニ、スーパー、寿司店などでも
      大宣伝してますからね。これを見ると不況の2000年代に認知度が高まったんですね。
      誰かが仕掛けたのでしょうね。

編集部: おおかた海苔業者、お酢の業界あたりでしょうか。

横尾 : そもそも恵方巻きの起源がよくわからない。
      ネットで見ても、「なるほどね」と頷ける説得力のある説明はありません。
      節分や豆まきの起源は説得力ありますけどね。

編集部: なにかウンチクをつければそれが一人歩きするような、
      そんなブーム作りをやってみませんか?


横尾 : そうですね(笑い)、そのぐらいの企画力があれば(笑)。
      「恵方巻き」にヒントを得て、何かの商品を占いや信仰(以前に述べた七福神めぐり)
      のように、ウンチクをつけると、ヒット商品になる可能性があるんですね。
      この欄で紹介した「もしドラ」ブームもそうですね。
      あとは宣伝力で、資金がない場合はネットで仕掛ける、のがよいかもしれません。
      口コミ力です。こちらも雑種力を生かして新たなトレンドを作る挑戦をしてほしいです。
      とくに若者には。

  # by weekly-yokoo | 2011-02-02 10:21 | 今週の気になる?

編集後記 Vol.32

先日、USTREAMで、「SPIDER」なる1週間のすべてのテレビ番組を録画できるビデオ  レコーダーの製品紹介座談会みたいなものを見ました。製品紹介の中で「SPIDER」のシンプルさを強調するために電気屋に並ぶ不可解な言葉の多さを表すスライドの演出がありました。DVD-(+)R、DVD-(+)RW、DVD-R DL、DVD-R(CPRM)、BD-ROM、BD―RE、VRフォーマット、AVCREC、MPEG2TS・・・・・・と画面に洪水のようにあふれだすアルファベットやカタカナ用語。「これ全部知らないとテレビを買えないんですよ!」で、会場は大爆笑でした。
もともと、男性向けの音響製品や車など難しそうなスペックをアルファベットで並べるのが製品価値をあげる一つの手法でもありましたが、最近のは、もはや混乱というか混沌というか、絶対にお客に理解させる気がありませんね。むしろ、その辺を煙に巻いて「はぁ~なんか凄そう~」で買わせてしまおうという傾向が強い気がします。なぜなら、それは男性向け商品に限らす、化粧品や薬、健康食品、衣料品といった老若男女問わない商品にまでその傾向がみられるからです。
昔に比べ、消費者の目が肥えてきたという事はあるでしょうが、もう少しシンプルな商品説明、ネーミングで買い物ができるようにしてもらいたいです。好きな買い物くらいストレスフリーでなければ、ますます不景気になるのでは?

  # by weekly-yokoo | 2011-02-02 10:18 | 編集後記 | Comments(0)

第31回  【米中関係 依存と反発の構造で先行きは?】

     第31回  【米中関係 依存と反発の構造で先行きは?】

編集部: 中国の胡錦涛国家主席が19日、アメリカを公式訪問してオバマ大統領と会談し、
      大統領が歓迎するシーンが世界に流れました。
      これからこの2国の関係はどうなっていくのでしょうか?


横尾 : 訪米時にタイミングよく、中国のGDPが日本を抜き世界で2位になったことが
      報じられました。世界の1位と2位の国が握手する姿は歴史的で後世に残る
      転換点だと思います。この両国は経済関係で、がっちりと握手しています。
      互いに輸出する品物は多いですが、特に消費が著しい中国に製品や商品、
      サービスを売るために、アメリカは必死になっています。
      中国がアメリカの飛行機を買うことも発表されましたが、その金額なんと約3兆7千億円。
      すごいビジネスで、それを土産に胡錦涛主席はアメリカにいったのですから、
      オバマ大統領はニコニコするわけですね。

編集部: この両国、日本の報道を見ていると対立しているようにみえますが?

横尾 : 表面上はそう見えるだけで、アメリカの国債を中国は大量に保有しています。
      お互いに争っても何の得もありません。経済だけをみても中国の優位は動きません。
      あと10年すると、中国はアメリカのGDPを追い越し世界一になると言う人もいます。

編集部: 軍事的にはどうでしょうか?

横尾 : 軍事的にはアメリカの優位が当分の間、かたいようですね。
      従って中国人民軍はおカネもあることだし軍備増強しようということになります。

編集部: 欧米が問題視する中国の人権問題はどうなるでしょうか?

横尾 : 中国は政治的には1党独裁体制です。
      国内ではチベットやウイグルなど少数民族問題、また天安門事件で自由を求め
      服役している劉暁波氏などの人権問題など、いろいろ抱えています。
      それが弱みといえば弱みですが、これらは、外国(アメメリカやEU)が口をだしても
      「内政問題」と逃げ切るでしょう。
      まあ、アメリカもキューバのグァンタナモ米軍基地の秘密収容所やイラクの
      アブグレイブ刑務所で法を無視して、イスラム圈の人に拷問や長期拘束を
      行っているのですから、人権をいうならまず自らが改めよ、と自分の方に矢が
      帰ってきてしまうんですね。

編集部: そういう意味で中国は外交ではうまくかわして札ビラ切って、世界を黙らせる
      ということですね。


横尾 : そうですね。大人の態度で「金持ちケンカせず」で、経済大国の顔と強権的な顔を持つ
      中国ですが、いずれ世界の覇者となることは目にみえています。
      そのとき隣国日本はどのようにつきあうのか、それがいま問われています。
      鳩山政権は東アジア共同体構想で、東アジアへの視点を持っていましたが、
      菅政権はアメリカ重視の自民党と変わらない外交になっていましました。
      「反中親米」というのが今の日本の大勢ですが、米と中は反発しながらも
      お互いなくてはならない間柄ですので、「親米」ということは「親中」と同じことなんです。
      「反米」はイコール「反中」ということになります。日本はどちらともよい距離感で
      対等に付き合うのが一番いいんです。
      金融資本主義、消費資本主義が高度に進んだいまの世界は「お金」(マネー)に
      国境はないのです。だからいままでのような国民国家という概念は根本的に
      成立しないんですね。
      国家は金融や経済の分野でいえば、やがて消滅していく概念だと思います。
      日本は目先のことばかり考えないで経済成長が終わった段階でどうするのか、
      大きな視点を持った政治家が現れてほしいですね。

  # by weekly-yokoo | 2011-01-26 12:17 | バックナンバー

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