週刊!横尾和博
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第407回  【 歴史的な米朝首脳会談! 】

   第407回 【 歴史的な米朝首脳会談! 】

編集部: 今週の話題は、なんといってもアメリカと北朝鮮の首脳会談ですね。

横尾 : はい、トランプ大統領と金委員長の会談、世界史的な出来事だと思います。
     4月27日の南北首脳会談に続いて、
     歴史の歯車が少しずつ動き始めていますね。

編集部: なぜ歴史は動いたのでしょうか?

横尾 : まず基本的に理解を深めていくには、外交問題、国際問題は
     すべてその国の「国内問題」だということです。
     外交政策、国際問題と、いろいろ理屈をつけますが、
     その時の権力者や為政者が自分の立場や地位を守るために、
     外国ネタを持ち出すのです。

編集部: なるほど、では今回の北朝鮮とアメリカの会談も国内問題が大きいと?

横尾 : はい、北朝鮮はこれまでの国連の経済制裁で、国内が厳しく、
     金体制批判も陰ではあり、盤石ではないということです。
     経済支援が欲しいという事でしょう。

編集部: アメリカの方はどうでしょうか?

横尾 : 今年11月の議会の中間選挙、2年後のトランプ大統領の選挙で
     再選されることが大目標です。
     ですから、アメリカに輸入されてくる貿易物に関税を引き上げると、
     大胆な政策を宣言して世界中から批判されています。

編集部: すると今回の米朝首脳会談は、どちら側も対国内でメリットがあると?

横尾 : そのとおりです。
     アメリカは北朝鮮より、5月に行ったイスラエルのテルアビブにあった
     大使館を、紛争の地であるエルサレムに強硬に移しました。
     これは米国内でのユダヤ人票に向けたメッセージといわれています。
     北朝鮮問題より、アメリカ人はイスラエル問題のほうに敏感ですから。

編集部: 両国の今後はどうなるでしょうか?

横尾 : 北朝鮮の核とミサイル問題は、一気には解決しません。
     今後交渉の進展はゲームのような駆け引きが続きます。
     長引くほど北朝鮮に有利です。
     北朝鮮は世襲で、半永久的に政権が続きますが、
     米国の大統領は最長で2期8年です。
     トランプ氏は2年過ぎましたから、あと6年。
     ゆえに解決先延ばしを許さないでしょう。
     そのあたりが今後のポイントですね。

編集部: つまり見返りの経済を求めて段階的に進めようとする
     北朝鮮とのスピード感ですね。

横尾 : はい、そうです。
     トランプ氏は、交渉がうまくいかない場合は、
     部分的な北朝鮮攻撃もあり得る、というカードが心配ですね。
     今後も目を離せません。


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  # by weekly-yokoo | 2018-06-13 09:02 | バックナンバー | Comments(0)

今週の気になる? Vol.407

   第407回 【 村上春樹の新作短編を読む!】

編集部:「今週の気になる?」のコーナーは?

横尾 : 村上春樹が文芸雑誌の「文學界」7月号(6月7日発売)に
     短編3作品を載せました。
     「文學界」は文藝春秋が発行している純文学の雑誌です。
     ふだんは実売数千部だと思いますが、村上人気でどれだけ売上が
     伸びるのか注目です。

編集部: 小説の内容はどうなのですか?

横尾 : 「石のまくら」というのがとてもおもしろいです。
     ざっくりした感想をいえば、初期の村上春樹に回帰したような感じがあります。
     つまりデビュー作『風の歌を聴け』『1973年ピンボール』
     『羊をめぐる冒険』の初期3部作、1979年から1983年くらいまでの
     時期に書かれた作品です。

編集部: どこが似ているのでしょうか?

横尾 : あまり親しくない女の子と一夜をともにした青年、
     それ以後は交流、交際もなく音信不通だけど、ある日手製の彼女の短歌集が
     郵便で届けられる、という表面上のストーリーが似ています。
     その短歌には死のイメージが漂い、それも斬首のモチーフがあるように
     主人公には思えます。
     死と生の哲学はさりげなく語られて、長年の読者にとっては
     初期作品のイメージが湧いてきます。

編集部: その他の2編も同じような作品ですか?

横尾 : 「クリーム」「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」も
     同様に、死や生の哲学が語られます。
     「クリーム」では、「中心が無数にあって、しかも外周を持たない円」との
     哲学的命題が提起されます。村上春樹の本領発揮です。

編集部: 本領発揮、といいますと?

横尾 : 表面はわかりやすい物語だが、不思議な体験、奇妙な出来事をとおして
     難解な哲学を考える、という構造の作品群です。

編集部: なるほど。初期の作品からその構造だということですね。

横尾 : 村上春樹はラジオに出るとのことですね。

編集部: 8月5日(日)19:00からのFM東京の「村上REDIO」という
     番組でDJをつとめるそうです。

横尾 : 自分の好みの活動領域でおもしろいことを企画する、村上春樹らしい話題です。


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  # by weekly-yokoo | 2018-06-13 09:01 | 今週の気になる? | Comments(0)

編集後記 Vol.407

非常に憤りを感じています。先日東海道新幹線内での無差別殺傷事件がありました。22歳の男性が、たまたま隣に居合わせた女性にナイフで切りつけ、止めに入った男性を刺し死亡させた事件です。犯人は取り押さえられ捕まりましたが、報道では、「死にたい」と漏らしていたそうです。なぜ、自身が死にたいと思う人間が、関係の無い人を巻き込み、自分が死なず、他人を死なせてしまうのか?全く理解できず、非常に憤りを感じています。亡くなった男性は絶対にそのような人生を送る事も考えてなかったでしょう。ましてや被害にあった女性を助け、犠牲になり人生が終わってしまうなんて誰もが思っていなかったことでしょう。正直犯人が狂っているとしか考えられない。そして、人の人生を他人が勝手に決めつける行為となった殺人事件、今回の事でなく、全ての殺人事件に共通します。本当は死にたいと思う人々の助けとなるように考えていきたいですが、その様な人が人の命を粗末に考える事が人間の心理なのでしょうか?それが人間の行為なのでしょうか?死にたいと思っている人が他人の命を奪う権利も、人生を奪う権利も全くありません。正直、今回の犯人には何も同情は持ちません。罪を償ってほしいという簡単の言葉では終わらしたくもありません。この問題に対し、本来の人の道徳について全ての国民もきちんと考えてほしいです。いつ、自分や自分の身の回りの人たちにこのような事が起きるか分からないですから。

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  # by weekly-yokoo | 2018-06-13 09:00 | 編集後記 | Comments(0)

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