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週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

月刊 第5回 【 10連休でも浮かれていられない!】

  月刊 第5回 【 10連休でも浮かれていられない! 】

編集部: 5月1日から「令和」(れいわ)が始まりました。

横尾 : メディアでは新しい時代のように報じますが、実際は昨日、
     今日、明日という時の流れですから、あまり感慨は湧きませんね。

編集部: 世の中は10連休で浮かれていますが?

横尾 : 働く人たちの非正規雇用は4割、日給月給の人は収入が減り、
     月の定額労働時間制の職場では1カ月何時間と決まっていますから、
     休みでも出勤せざるを得ない。
     結局10連休でも、どこかにしわ寄せがいくのですね。
     そのことはあまり報じられません。

編集部: 保育園や病院の開きについては報じられていますね。

横尾 : そう、それは受け入れ態勢の話で、肝心の収入減や残業しないと
     定額制の労働時間の職場では、
     サービス残業かサービス休日出勤しかない。
     それが令和の時代の労働環境ですね。

編集部: 働く人には不利になっている?

横尾 : 働き方改革、といっても昭和の時代からは経済情勢が変化し、
     非正規と正社員の格差は給与だけでなく、
     休日の取り方などにも格差が生じています。
     また法律どおりにやらないブラックバイトも横行しています。

編集部: 外国人労働者もこの4月1日から受け入れ可能になりました。

横尾 : 日本語教育や専門技能をもっていることを条件に
     大量に受け入れることになりました。
     結局ブルーカラーを中心に、日本の若者がやりたがらない仕事を
     外国人に押し付けるんですね。
     東電が福島原発事故処理の現場に外国人を受入れるという事がその典型ですね。
     労働力が足りない、というのが政府や企業の論理でしょうが、
     日本社会の根本に関わる問題です。

編集部: 令和になっても経済状況は変わらないでしょうか?

横尾 : 変わらないですね。
     2020年の五輪後は不景気になる、との予測もあります。
     今年の10月から、消費税10%で庶民の消費は一時的に落ちるでしょう。
     あまり経済の明るい材料はありませんね。
     だから労働環境も賃上げどころか悪くなる予想もしていた方がよいでしょう。

編集部: あとの問題点は?

横尾 : 大都市の市区町村選挙は議員が職業になっています。
     国会議員も同じで世襲が行われています。
     ホントに地域に密着した子育て中のお母さん、
     給与生活者が議員にならないと生活密着にならないと思います。
     また女性議員へのセクハラなども問題になっています。
     これは有権者の民度の低さを表していますね。
     高い住民税を議会歳費でムダにしてほしくないです。

編集部: そのとおりですね。

横尾 : 新しい世になるのだから、政治もいつまでも古い体質のままだと
     庶民に見離されてしまいます。
     投票率が低いのは、無関心の庶民にも責任がありますが、
     政治の古い体質が「どうなっても変わらない」
     という意識を生んでいるのも事実。
     政党や政治家は反省してほしいです。


  by weekly-yokoo | 2019-05-01 09:02 | バックナンバー

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