週刊!横尾和博
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第390回 【 名護市長選、民意とは何か!】

   第390回 【 名護市長選、民意とは何か! 】

編集部: 今週の話題をお願いします。

横尾 : 2月4日に沖縄・名護市で市長選挙が行われました。
     辺野古の新基地建設中の地元です。
     基地建設反対派で翁長沖縄県知事と共に行動をしてきた現職の稲峰氏が、
     自民・公明両党の推す、渡具知(とぐち)氏に負けました。
     3期目の挑戦で現職は強い、相次ぐ米軍ヘリなどの事故で
     沖縄住民の反基地感情など、稲峰氏が負ける要素はなく、
     昨年末ごろまでは大差での勝利、といわれていました。

編集部: では、なぜ負けたのでしょうか?

横尾 : 自民党の戦略勝ちだと思います。
     まずは前回自主投票だった公明党を味方につけて、
     自公の推薦候補としました。
     そして東京から大物国会議員を現地に投入、小泉進次郎議員が
     2回も名護を訪れ、18歳で選挙権のある若者たちに訴えました。
     また辺野古基地問題を渡具知氏に経済、沖縄振興など、
     庶民にとって切実な「明日のお米」の話を中心に選挙戦を展開しました。

編集部: つまり基地や安保などを語らず、若者対策や振興策など庶民にとって
     身近な生活を訴えたことが、自民党にはよかったのでしょうか?

横尾 : そうです。
     野党や基地反対を掲げて選挙を戦った人たちは、
     この現実に目を向けるべきだと思います。

編集部: ということは?

横尾 : つまり庶民は日米安保や不平等な日米地位協定、基地建設など政治的な
     イデオロギーの匂いがする政策より、身近な「明日のお米」に関わる
     仕事・就労、子育て、社会保障、公共事業などに関心があるし、
     難しい政治話より身近な経済話に興味があります。
     庶民にとっての「政治」とはそのようなものだと思います。
     ボクは若いころ立川市に住んでいて、米軍基地があり、
     返還後自衛隊基地になりましたが、基地反対派はいつも少数でした。
     それは庶民が悪いのはなく、インテリにとっての「政治」は理念だけど、
     庶民にとっての「政治」は、「明日のお米をどうする?」なんです。
     難しくいえば理念政治と実利政治の違いです。

編集部: それは権力者が庶民をバカにしている、ということですか?

横尾 : はい、明治以降の近代政治は「愚民政治」「愚民政策」を続けています。
     戦後は民主主義が進み、権力者・為政者は少し大人しくなりましたが、
     いまは反知性主義の波に乗って、庶民をバカにしきっています。
     国会審議の大臣答弁、官僚答弁を見ればよくわかります。

編集部: すると愚民政治はまだまだ続く?

横尾 : これは脱原発でも、改憲でも同じです。
     愚民政策のプロパガンダを続けていくでしょう。

編集部: このような知恵はやはり官僚が?

横尾 : そうですね。
     いまの政治家は自民党をみればわかりますが、みな2世、3世議員で、
     自分たちで考えだした愚民政策ではないですね。
     明治以来150年に及ぶ、官僚の知恵と経験でしょう。


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  by weekly-yokoo | 2018-02-14 10:03 | バックナンバー | Comments(0)

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