週刊!横尾和博
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今週の気になる? Vol.352

第352回【『みみずくは黄昏に飛びたつ』がオモシロシイ!】

編集部:では「今週の気になる」をお願いします。

横尾 :2月に新刊長編『騎士団長殺し』が出た村上春樹ですが、今度はロングインタビ
    ュー『みみずくは黄昏に飛びたつ』が4月の終わりに出ました。
    サブタイトルは「川上未映子訊く 村上春樹語る」です。
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編集部:聞き手の川上未映子は作家ですか?

横尾 :はい、ミュージシャンから出発し、芥川賞を受賞した若手の作家です。
   
編集部:このインタビュー集の読みどころは?

横尾 :村上春樹に対して、臆せずに質問をぶつけているところです。
    作家であるという立ち位置と、読者代表で新作の創造の秘密を聞きたい、という
    使い分けを考えています。
    村上春樹がこれまで言わなかった文学論や創作法を話しています。
    これは聞き手が優れているからだと思います。

編集部:インタビューは難しいですよね。

横尾 :はい、ボクも映像メディアなどでもやりますが難しいです。
    事前の下調べから、わざとイヤな質問をぶつけてみたりするインタビューの
    方法、というものがありますが、文学のインタビューは特に難しいと思います。
    やはりある種の感性がなければダメだと思います。

編集部:波長が語り手と合うということですか?

横尾 :もちろんそうですが、語り手の知を刺激し、奥深いところまで引き出すのは
    インタビュアーの才能だと思います。

編集部:するとこの本は、村上の本音を聞き出したという意味で画期的ですね?

横尾 :そう思います。
    特に彼の「文学のいま」についての認識を引き出したことは大きいと思います。
    一読の価値あり、の本ですね。
    この本の主役は川上未映子かもしれません。


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  by weekly-yokoo | 2017-05-17 10:55 | 今週の気になる? | Comments(0)

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