週刊!横尾和博
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編集後記 Vol.306

先日、休みの日に朝寝をしていますと、救急車や消防車のサイレンの音が、けたたましく近所に鳴り響きました。「まぁ、隣ってわけでもなさそうだし」と2度寝をしていると、今度はヘリコプターの音。来ては返すの繰り返しで、あまりに長くブンブン飛ぶので、「こりゃ~事件か、事故で来た取材のヘリだな」と思いました。やおら起きて、さっそくSNSをチェック。どうやら近所のビルで火災があったようです。その時点で、テレビはもちろんネットのニュースにもなっていませんでしたが、SNSでは動画付きで、発生直後の燃え上がるビルの姿が上がっていました。
テレビのない頃はラジオ、ラジオのない頃は新聞、新聞のない頃は・・噂話。人の情報伝達手段は様々に変貌してきました。しかし、ここへきて1周してネットを使った噂話であるSNSが、今や人々の情報最速ツールとなっています。しかも、写真や動画といった唯の噂ではない証拠付きで。テレビの創成期から成熟期、テレビの報道は、その即時性を謳ってマスメディアとして新聞に大きな優位性を見せつけてきました。しかし、時代は巡って今はその即時性にあまり価値がなくなっています。「事故現場に来ております!」「災害地にいます!」だけの報道は、SNSの即時性にはかなわないのですから。
今、欧米では大企業のブランディングとして、第3者の目をもってした企業イメージを多角的に伝えていく必要があるとして、様々な形で企業メッセージを発信しています。インターネット、SNSの普及した時代に合って、企業の理想やイメージを一方的に伝える事はもはや無意味で、逆効果でさえある。だから、負の部分も含めて顧客に企業の在り方を理解してもらい、深いレベルで共感、支持してもらえる企業を目指すといったことです。その上で重要なのは高い文章力だそうです。
テレビや新聞といったマスメディアもその即時性だけで点数を稼ぐ時代が終わったとしたら、求められるのは高い文章力であり表現力かもしれません。なぜその事件は起こったのか、どうすればそんな事故を無くせるか、高い見識に基づく意見を述べられなければ、人々に必要とされなくなるでしょう。

 
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  by weekly-yokoo | 2016-06-22 10:36 | 編集後記 | Comments(0)

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