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週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

第233回 【2015年と未来を占う!】

               第233回 【2015年と未来を占う!】

編集部: 新年明けましておめでとうございます。
       今年もよろしくお願いいたします。


横尾 : よろしくお願いいたします。
      新年ですから、2015年、そして未来はどのような形になっていくのか、
      予想してみたいと思います。

編集部: はい、お願いします。

横尾 : 政治の話はバカバカしいので、あまり予想したくはないですが、
      今年は4月に統一地方選挙があります。
      県知事・県議会が前半に、区市町村長と議会が後半に、2回選挙があります。
      まあ、これはさほど中央政治には影響を与えないでしょう。
      むしろ経済の先行きがおもしろいですね。

編集部: いまは円安で、輸入製品を中心に物価が高くなり始めていますが?

横尾 : そうですね。
      金融緩和と国の財政出動で公共投資をバンバン増やしている結果です。

編集部: しかし経済はよくならない?

横尾 : そう、大企業から中小企業、零細企業へ利益がしたたり落ちないですね。
 
編集部: トリクルダウン(したたり落ち)理論ですね?

横尾 : はい、政府や経済界は経済成長とともに物価が上がるインフレを起こしたいのです
      が、インフレは起きません。
      賃金が上がらないから「消費意欲」がわかず、先行き不安でため込む一方ですから。

編集部: するとどうなりますか?

横尾 : 高度資本主義社会では低成長率になります。
      庶民は必要生活費のみにしかお金を使いません。
      収入が伸びれば旅行や高級品を買い、豪華な食事にも手が出ますが、
      お金を持っている高齢者以外はムリです。

編集部: 途上国ではないので経済成長は低い?

横尾 : そうです。
      ゆえにアメリカ、日本、EUのような高度資本主義社会、グローバルな
      金融資本主義社会はもう終わりが見えている、というのが最近の論調です。
      いまの知性の最前線だとボクは考えています。

編集部: すると、どのような未来社会が見えてくるのでしょうか?
 
横尾 : ボクは、資本主義化になっても社会的抑制が効く北欧型の「緑の福祉国家」
      しかないと思います。
      それが数十年後、唯一日本が生きていく道です。
      この話は未来の話ですから、またどこかでゆっくりと。


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  by weekly-yokoo | 2015-01-07 10:43 | バックナンバー

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