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週刊!横尾和博
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第185回 【JR北海道問題は、日本社会の縮図】

         第185回 【JR北海道問題は、日本社会の縮図】

編集部: 今週の話題はどのようなことでしょうか。

横尾 : JR北海道の重なる事故、レール検査の組織的な数値隠しなどが
      問題になっていましたが、このたび社内の処分が発表されました。

編集部: 脱線事故など多かったですからね。

横尾 : JR北海道問題の本質はそもそも何なのか、ということが重要です。
      源は1987年の国鉄分割民営化にさかのぼります。

編集部: いまの若い人たちは、JRという言葉しかわからないでしょうけど。

横尾 : そうですね、もう26年もたっていますからね。
      国鉄、というものがわからない人も多いです。
      そもそも国が保有する鉄道を、7社(6つの地域会社と1つの貨物会社)に
      民営化したんですが、その理由は赤字でした。
      そして分割したことで、東京―大阪間の新幹線を持つJR東海は大黒字で、
      リニア新幹線も作るほどの企業になりました。
      でも北海道などはそもそも過疎化でお客がいないために、
      コストは赤字になるに決まっている路線でした。

編集部: すると分割するときに、今日の事態はわかっていた?

横尾 : だから「持参金」をつけて分割したんです。
      そのお金を運用して赤字を補てんしろ、ということでした。
      でもバブルが崩壊して金融資産の運用益はでませんよね。
      一方、メンテナンスにはお金がかかります。

編集部: 国が地方の赤字JRを捨てた、ということですね。

横尾 : そのとおりです。
      JR北海道は近年、元社長二人が自殺しています。
      それほど経営が厳しいんですね。

編集部: どうすればよいですか?

横尾 : JR東海や東日本の利益を、北海道はじめ四国や九州、貨物の4社に回すこと。
      勝ち組、負け組がわかる格差が極端についた社会で、
      どのように再配分するのかが、大事です。
      また、地方と首都圏、公共工事とメンテナンスコストなど
      鉄道だけではなく、道路、橋、トンネル、下水道などについても、
      少子高齢化の日本社会全体の問題として考えることが重要ですね。
      これは都知事選挙にも関連する政策課題だと考えます。


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  by weekly-yokoo | 2014-01-29 11:55 | バックナンバー | Comments(1)

Commented by 根保孝栄・石塚邦男 at 2014-02-02 06:16 x
JR北海道の一連の不祥事は、保線区など人手がいる現場で経費節減のため人手がなく緻密な保線作業ができなかった実態があるみたいです。さらに組合が三つも四つもあって、社員の連帯が希薄になっていることも問題ですね。赤字経営を続けなくてはならなかった悲劇の結果ですね。民営化の悲劇です。

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