週刊!横尾和博
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今週の気になる? Vol.185

          第185回 【映画「小さいおうち」の評価は?】

編集部: さて今週の気になるですが?

横尾 : 中島京子という作家がいます。
      1964年生まれで、2003年に『FUTON』でデビューしました。
      ボクも2006年に『ツアー1989』の書評を新聞に書いたことがあります。

編集部: どのような作家ですか?

横尾 : けっこうおもしろい小説を書きます。
      頭の良い作家です。
      謎をかけるのが上手で、その謎解きが巧みな作家です。  
      ボクが好きな作品は『女中譚』(2009年)ですね。

編集部: どのような話ですか?

横尾 : 『女中譚』は昭和初期を舞台に、女中が、
      ダメ男、わがままなお嬢様、変人の文人先生に仕える3つの話で、
      高齢になったその元女中さんが「アキバ」のメイド喫茶に現われ、
      かつての女中時代の思い出にふける、といった話です。

編集部: それはおもしろそうですね。

横尾 : その姉妹編で、以前直木賞に輝いたのが『小さいおうち』。
      いま山田洋次監督作品で映画になっています。
      こちらもやはり戦争前の昭和10年から敗戦までのことを、
      高齢になった元女中が振り返る話。
      東京・山手の小さな家に住む三人家族の奥様の小さな恋物語を目撃し、
      秘密を抱える女中が主人公です。

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編集部: 映画の評判は?


横尾 : 1月25日からロードショーで、映画評などでは誉めていますが、
      映画は原作と違って、お手伝いさんの女性心理が描かれていませんね。
      また戦争中の社会状況の説明が、お説教調で気になります。
      山田洋次監督は初期の「家族」「故郷」「遥かなる山の呼び声」、
      いわゆる民子3部作、「幸福の黄色いハンカチ」などよい作品を生んだ人にしては、
      いまひとつ説明が長い、というのがボクの印象です。
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  by weekly-yokoo | 2014-01-29 11:44 | 今週の気になる? | Comments(0)

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