今週の気になる? Vol.182
第182回 【地史ぶらり散歩、宿る言葉と物語】
編集部: さて新年初の今週の気になるですが?
横尾 : 今年からこのコーナーでは、東京近郊の歴史的な場所を巡り、
その土地に潜む隠れた物語や言葉を、理屈ではなく「感じてみる」ような、
そんなシリーズを不定期でやってみたいと思います。
編集部: おもしろそうですね。
まずはどこから行きますか?
横尾 : 第1回目は東京・上野周辺です。
編集部: 上野に興味がある理由はなんですか?
横尾 : 幕末戊申戦争(上野戦争)や彰義隊に興味があったからです。
1868年7月、江戸にきた官軍に抵抗して彰義隊は上野の山にこもったんですね。
しかし官軍の激しい攻撃により1日で壊滅し、彰義隊は死者約260名を出し、
北関東や北陸、奥羽へ敗走するんです。
編集部: 彰義隊にはどのくらいの人数がいたのですか?
横尾 : 彰義隊は約4000名、幕臣以外にも幕府側諸藩の藩士、博徒や町人もいたそう
ですが、いざ戦争が始まると皆逃げ出して、1000名ほどになったそうです。
攻める官軍は10000名。
最後は本郷台(東大構内)から、肥前藩のアームストロング砲という、
射程距離が長い大砲を官軍が撃って、勝負をつけたそうです。
兵力、装備も段違いでしたからね。
編集部: 上野の現在はどうですか?
横尾 : 上野には、その死者の怨念のようなものが残っているような気がするんです。
関東大震災、戦争など大火をくぐってきた上野、江戸・東京の変遷を
土地の霊が見ているような気がするんですね。
明るい場所もあるのですが、なにか陰の気に支配されているような気がするん
ですね。
編集部: 土地の霊のようなものですかね。
横尾 : 深い森のせいかもしれません。
徳川ゆかりの地(寛永寺)という理由より、内戦による死者の魂がさまよっている
ような気がするんです。
内戦はほかにも会津、函館など各地で起きましたが、みな暗いような感じがします。
歴史がまだ140年くらいしか経過していないからでしょうか。
人の年代でも、私たちの世代でまだ4代目か5代目ですものね。
これから散歩を通して歴史、特に近代からの歴史をふりかえってみたいと思います。
いまは近代。現代史を学ぶことがとても大切だと思うんです。
編集部: さて新年初の今週の気になるですが?
横尾 : 今年からこのコーナーでは、東京近郊の歴史的な場所を巡り、
その土地に潜む隠れた物語や言葉を、理屈ではなく「感じてみる」ような、
そんなシリーズを不定期でやってみたいと思います。
編集部: おもしろそうですね。
まずはどこから行きますか?
横尾 : 第1回目は東京・上野周辺です。
編集部: 上野に興味がある理由はなんですか?
横尾 : 幕末戊申戦争(上野戦争)や彰義隊に興味があったからです。
1868年7月、江戸にきた官軍に抵抗して彰義隊は上野の山にこもったんですね。
しかし官軍の激しい攻撃により1日で壊滅し、彰義隊は死者約260名を出し、
北関東や北陸、奥羽へ敗走するんです。
編集部: 彰義隊にはどのくらいの人数がいたのですか?
横尾 : 彰義隊は約4000名、幕臣以外にも幕府側諸藩の藩士、博徒や町人もいたそう
ですが、いざ戦争が始まると皆逃げ出して、1000名ほどになったそうです。
攻める官軍は10000名。
最後は本郷台(東大構内)から、肥前藩のアームストロング砲という、
射程距離が長い大砲を官軍が撃って、勝負をつけたそうです。
兵力、装備も段違いでしたからね。
編集部: 上野の現在はどうですか?
横尾 : 上野には、その死者の怨念のようなものが残っているような気がするんです。
関東大震災、戦争など大火をくぐってきた上野、江戸・東京の変遷を
土地の霊が見ているような気がするんですね。
明るい場所もあるのですが、なにか陰の気に支配されているような気がするん
ですね。
編集部: 土地の霊のようなものですかね。
横尾 : 深い森のせいかもしれません。
徳川ゆかりの地(寛永寺)という理由より、内戦による死者の魂がさまよっている
ような気がするんです。
内戦はほかにも会津、函館など各地で起きましたが、みな暗いような感じがします。
歴史がまだ140年くらいしか経過していないからでしょうか。
人の年代でも、私たちの世代でまだ4代目か5代目ですものね。
これから散歩を通して歴史、特に近代からの歴史をふりかえってみたいと思います。
いまは近代。現代史を学ぶことがとても大切だと思うんです。
by weekly-yokoo | 2014-01-08 11:02 | 今週の気になる?