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週刊!横尾和博
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第169回 【東電の呆れた再稼働申請】

第169回 【東電の呆れた再稼働申請】

編集部: さて今週の話題はなんでしょうか?

横尾 : 先週、9月27日に東京電力が原子力規制委員会に
      新潟県の柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働申請を提出しました。

編集部: 福島の汚染水や廃炉がまだ深刻な状態なんですよね。

横尾 : そうです。
      汚染水問題は解決していないけれども、広瀬社長は「コントロールされている」と
      安倍首相と同じことを言っています。
      タンクの水は毎日増え続け、地下水は流入しています。
      また、メルトダウンした核燃料は依然どのような状態かわからず、
      大地震が起きたら、どうなるかわからないのが現状です。

編集部: なぜ廃炉に技術力を集中しないで、新潟の原発を動かそうとするのでしょうか?

横尾 : すべては東電の生き残り策とお金、この2点です。
      原発再稼働してコストをかけたくない、火力だと燃料が高くなるというのが理由。
      また、再稼働申請すると大銀行から融資が受けられます。
      現に再稼働申請を出したら、銀行団が800億円の融資継続を決定しました。
      これは事故前から約30の金融機関が融資していたもので、
      この10月に返済期限を迎えているんです。
      いま「全額返せ」といわれたら東電は困る。
      なんとか融資を継続してもらうためにも、再稼働申請を出してアピールしたんです。

編集部: 銀行はなぜ融資するのでしょうか?

横尾 : 東電の大手株主は銀行であり、巨額の債権を持っているから、
      東電を潰したくないのが銀行のホンネです。

編集部: すると東電を破たん処理して国有化したり、分割する案がありますが、
      銀行が承知しないんですね。


横尾 : そのとおりです。
      だから東電の背後には銀行がいるんです。
      原発問題の悪役は東電ですが、ウラの真の悪役は銀行なんです。


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  by weekly-yokoo | 2013-10-02 10:37 | バックナンバー

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