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第146回 【4・28主権回復の日には沖縄を忘れるな!】

       第146回 【4・28主権回復の日には沖縄を忘れるな!】

編集部: 4月28日に主権回復の日、として政府の式典が行われるようですが?

横尾 : そもそも4月28日は何の日、ということなんですね。
      1952年4月28日はサンフランシスコ講和条約が発効した日です。
      戦争に負けてからアメリカの占領政策が続いていましたが、
      ようやく講和条約を締結、発効して独立国となったわけです。

編集部: でも沖縄が主権回復の日に反対をしているのはどうしてですか?

横尾 : 講和条約発効の際に、沖縄は復帰できなかったんです。
      逆にいえば日本本土は沖縄を切り捨てて、自分たちだけで主権回復、
      独立したんです。

編集部: そうなんですか!

横尾 : いまの若い世代は知らないかもしれません。
      沖縄がアメリカ占領地から日本に返還されたのは、1972年5月なんです。
      いまは沖縄観光ブームですが、沖縄は日本ではなくアメリカでしたから、
      沖縄に行くのにはビザ(入国査証)が必要でした。
      沖縄から東京に来るのに、入国管理局(入管)を通らなくてはいけなかったんです。
      また沖縄では、お金が円ではなく、ドルを使っていました。
      いまでは信じられないですが。

編集部: だから沖縄の人たちは、自分たちを切り捨てて、勝手に主権を回復した
      中央政府に怒るわけで、4月28日には反対なんですね。


横尾 : そうです。
      日本の2度目の裏切りです。
      1度目は太平洋戦争で、沖縄では凄まじい地上戦がありました。
      米軍が火炎放射器で、穴にたてこもる日本兵や住民を焼き殺しました。
      皆さん映像で見たことがあるかもしれません。
      いわば本土は、戦争の楯に沖縄住民をつかったのです。
      沖縄はいまなお米軍基地をおいて、本土の犠牲になっています。
      そんな4月28日は、沖縄のことを考える日にしたいですね。


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 今この国で起きている出来事やニュースの本質をわかりやすく解説します。
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  by weekly-yokoo | 2013-04-24 11:03 | バックナンバー

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