第129回 【選挙結果で見える未来予想図】
第129回 【選挙結果で見える未来予想図】
編集部: 総選挙の結果、予想どおり自民党が圧勝しました。
横尾 : 自民党294議席、圧勝です。
小選挙区制はオセロゲームのようにひっくり返りますから
軸が反対に大きくブレるんですね。
過去の結果を見ても、定数480議席の大半が大きく揺れています。
2005年 自民 296
2009年 民主 308
2012年 自民 294
編集部: そこで、これから2、3年先の見えてくるシナリオを解説してください。
横尾 : そうですね、まず原発は再稼働。
原発ゼロ政策は見直しです。
新規建設も青森県の大間、東通、首相地元の山口県の上関、島根県の島根原発、
と進めていくでしょう。
編集部: 重要な憲法「改正」については、前回もこのコーナーで取り上げましたが。
横尾 : 改憲賛成の自民294、維新54で合計348議席。
衆院で憲法改正の発議ができるのは、3分の2の、320議席。
衆院では憲法改正発議が可能になります。
あとは参議院、そこが大きなポイントです。
参院で発議できる3分の2は、161議席。
来年の夏の参院選挙で、自民、みんな、維新の3党で
現状からプラス72議席すると、発議可能な危険な状態です。
民主党のなかにも改憲派がいますから。
編集部: すぐに憲法9条の改憲となりますか?
横尾 : まず「憲法改正には3分2以上の賛成が必要」としている憲法96条を変えます。
「国会議員の過半数で憲法改正できる」という案を提出し、
国民投票して、96条を変えます。
それが第1段階、来年7月の参院選で3分の2とれば、
来年の秋以降の国会で発議、審議されるでしょう。
その賛否を問う国民投票は2014年の初頭でしょう。
その後、条件が3分の2から過半数に下がったことで、
国会議員の過半数の発議で9条改憲案(国防軍、集団的自衛権など)を提出し、
国民投票にかけます。
国民投票で過半数をとれば、9条改憲は成立します。
アメリカと一緒に世界中で戦争ができる国になります。
それが2014年の秋から2015年初頭でしょう。
護憲派は死にもの狂いでがんばらないと。
編集部: 経済政策はどうでしょう?
横尾 : 消費増税は既定路線で法案が成立していますから、
2014年4月に8%、2015年10月に10%はまちがいないですね。
自民党の経済政策は、日銀にお札を刷ってデフレ阻止、
といっていますが、デフレはますます長引きます。
また消費増税によって国民の生活は苦しくなり、格差は進んできますね。
編集部: 大型公共工事は昔のように復活しますか?
横尾 : 防災名目での予算がつき、復活します。
ホントに必要なところには予算が回らず、大手ゼネコンだけの景気がよくなります。
そして、下請には低単価、低賃金を押しつけていますから、
庶民にはお金が回らないでしょう。
編集部: 霞が関の官僚政治は安泰ですね。
横尾 : 官僚が大手をふって、またこの国の未来の図面を書いていきます。
今回大勝しても、いずれにせよ自民党政治に批判が集まるのは必至ですから、
いまの民主党とは違うリベラルな政権ができるまでは、
また10年以上かかるかもしれません。
私たち庶民は原発、戦争、経済格差のなかでなんとか生き延びるような
自己防衛策を考えなくてはいけない時代になりました。
情けない時代ですが。
編集部: 総選挙の結果、予想どおり自民党が圧勝しました。
横尾 : 自民党294議席、圧勝です。
小選挙区制はオセロゲームのようにひっくり返りますから
軸が反対に大きくブレるんですね。
過去の結果を見ても、定数480議席の大半が大きく揺れています。
2005年 自民 296
2009年 民主 308
2012年 自民 294
編集部: そこで、これから2、3年先の見えてくるシナリオを解説してください。
横尾 : そうですね、まず原発は再稼働。
原発ゼロ政策は見直しです。
新規建設も青森県の大間、東通、首相地元の山口県の上関、島根県の島根原発、
と進めていくでしょう。
編集部: 重要な憲法「改正」については、前回もこのコーナーで取り上げましたが。
横尾 : 改憲賛成の自民294、維新54で合計348議席。
衆院で憲法改正の発議ができるのは、3分の2の、320議席。
衆院では憲法改正発議が可能になります。
あとは参議院、そこが大きなポイントです。
参院で発議できる3分の2は、161議席。
来年の夏の参院選挙で、自民、みんな、維新の3党で
現状からプラス72議席すると、発議可能な危険な状態です。
民主党のなかにも改憲派がいますから。
編集部: すぐに憲法9条の改憲となりますか?
横尾 : まず「憲法改正には3分2以上の賛成が必要」としている憲法96条を変えます。
「国会議員の過半数で憲法改正できる」という案を提出し、
国民投票して、96条を変えます。
それが第1段階、来年7月の参院選で3分の2とれば、
来年の秋以降の国会で発議、審議されるでしょう。
その賛否を問う国民投票は2014年の初頭でしょう。
その後、条件が3分の2から過半数に下がったことで、
国会議員の過半数の発議で9条改憲案(国防軍、集団的自衛権など)を提出し、
国民投票にかけます。
国民投票で過半数をとれば、9条改憲は成立します。
アメリカと一緒に世界中で戦争ができる国になります。
それが2014年の秋から2015年初頭でしょう。
護憲派は死にもの狂いでがんばらないと。
編集部: 経済政策はどうでしょう?
横尾 : 消費増税は既定路線で法案が成立していますから、
2014年4月に8%、2015年10月に10%はまちがいないですね。
自民党の経済政策は、日銀にお札を刷ってデフレ阻止、
といっていますが、デフレはますます長引きます。
また消費増税によって国民の生活は苦しくなり、格差は進んできますね。
編集部: 大型公共工事は昔のように復活しますか?
横尾 : 防災名目での予算がつき、復活します。
ホントに必要なところには予算が回らず、大手ゼネコンだけの景気がよくなります。
そして、下請には低単価、低賃金を押しつけていますから、
庶民にはお金が回らないでしょう。
編集部: 霞が関の官僚政治は安泰ですね。
横尾 : 官僚が大手をふって、またこの国の未来の図面を書いていきます。
今回大勝しても、いずれにせよ自民党政治に批判が集まるのは必至ですから、
いまの民主党とは違うリベラルな政権ができるまでは、
また10年以上かかるかもしれません。
私たち庶民は原発、戦争、経済格差のなかでなんとか生き延びるような
自己防衛策を考えなくてはいけない時代になりました。
情けない時代ですが。
by weekly-yokoo | 2012-12-19 13:06 | バックナンバー