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週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

第115回 【暑い夏だったが、やっぱり電気は足りていた!】

     第115回 【暑い夏だったが、やっぱり電気は足りていた!】

編集部: 今週の話題は?

横尾 : 夏前にこの欄でも指摘した「インチキ電力不足」の話です。
      今年も暑かったですが、全ての原発を止めても電気は足りていたんです。
      関西では、「大飯原発を再稼働させないと電力が足りない」と
      政府、電力会社、財界、地方自治体をあげて、
      大騒ぎして3号機、4号機を再稼働しました。

編集部: 大飯再稼働を6月に決定したんですよね。

横尾 : そうです。
      その再稼働もあって、金曜日官邸デモが空前の盛り上がりとなりました。

編集部: でも電気は足りていたと?

横尾 : 9月7日付けの東京新聞朝刊が報じていましたが、
      関西では大飯原発再稼働しなくても電気は足りていたんです。
      関西が一番暑かった8月3日でも2・7%も余力があった。
      もし万が一を想定しても、近隣の中部電力や中国電力から
      電気を融通してもらえば十分だったんです。
      ほかの電力会社に至っては、すべて予想値より5~11%下回り、
      余裕があったんです。
  
編集部: やはり電力不足はウソだったんですね。

横尾 : 原発を動かしたいためのコケ脅しだったんです。
      NHKでも夏前は電力が心配だとさんざん報道していました。
      その「煽り」の責任をどうとるのか、検証報道を流してほしいですね。

編集部: なぜ、原発がないと電力不足だと必要論者は宣伝するのでしょうか?

横尾 : それが庶民に一番わかりやすい「原発必要論」だからです。
      ホンネは原発利権です。
      原発メーカー、電力会社、官僚、そして何よりも
      学者、原発交付金をもらう地方自治体。
      これらがみな利権にあずかっているわけですから、
      この構図を崩さなくては脱原発にはいたらない。
      生活がかかっているから彼らも必死ですから。
   
編集部: 原発をネタに生活している多くの人たちの生活確保も
      道筋をつけることが大切だと思いますが。


横尾 : それには、原発メーカーは再生可能エネルギーに転換、
      ゼネコンは廃炉ビジネスに転換、
      地方自治体も再生可能エネルギーや廃炉事業を作り雇用を確保、
      原子力を研究したい学者は海外に行く、
      廃炉のための研究などを具体的に示すことが必要かもしれません。
      大学は原子力工学を縮小し、放射線技術だけを活用するなどの道筋を
      つければよいのです。

編集部: 脱原発後の推進派の生きる道を示さないと、
      必死になってインチキ宣伝を繰り返していくということですね。


横尾 : 政治家はそのインチキ宣伝の象徴的な存在です。
      これから総選挙が近いので、インチキ政治家やエセ政党は「脱原発」を掲げます。
      ホンモノを見分ける目を有権者が持たなくてはいけませんね。

  by weekly-yokoo | 2012-09-12 11:19 | バックナンバー

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