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第90回  【プロ野球離れは、巨人の横暴だ!】

        第90回  【プロ野球離れは、巨人の横暴だ!】

編集部: 開幕も近いのに、巨人の新人選手契約が過去に高額だったことが、
      3月16日付朝日新聞の一面トップを飾りました。

横尾 : プロ野球問題は、やはり一言しゃべりたくなりますね(笑い)。
      特に新聞一面トップ記事ですからね。

編集部: まず今回のニュースの中身はどういうことなのですか?

横尾 : 新人選手を入団させる契約金を、プロ球界が「最高標準額」、1億5千万円の
      申し合わせをしているのに、過去巨人が6選手の入団にあたって
      それより高額な契約金を払っていた、というものです。

編集部: なぜ基準ができたのでしょうか?

横尾 : 新人選手のいきすぎた争奪戦を防ぐのが目的で、最高標準額を定めたのですね。
      巨人軍の主張は「申し合わせは2007年以降、6選手はそれ以前の入団契約だから
      問題ない」と言っています。
      2007年前は「ゆるやかな申し合わせ」だった、と主張しているんです。

編集部: 申し合わせ以前なら問題ないと思うのですが?

横尾 : それでも度を越していますね。
      その契約金の最高標準額の60%増しから、6倍の選手までいたのですから。
      巨人はまずいことになるのはわかっていて、口止めの文書を選手と交わして
      いたんです。
      ルール違反を認識していたんですね。

編集部: そうですか。

横尾 : 問題は、
      「自分の所だけよい選手をカネにものをいわせて集めて勝てばよい」、
      と言う発想なんです。
      経済の新自由主義の発想そのもの。
      でもプロ野球は「対戦相手」がいて成り立つゲームであり、つまり商売ですから、
      いつも勝ってばかりいては面白くない。
      巨人の体質は、以前から指摘されていた、新人獲得の金銭問題の一端です。
      トレードでもカネにもの言わせて、各球団の大物をひっぱっています。

編集部: そうですね。
       ドラフト制やセパ交流戦、クライマックスシリーズなど
       色々と改革して球界全体を盛り上げてきたんですものね。


横尾 : だからボクはアンチ巨人なのです。
      カネで強くなっても、スポーツはまったくおもしろくないですよね。

  by weekly-yokoo | 2012-03-21 10:34 | バックナンバー

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