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週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

第70回   【どじょう内閣はやる気を見せろ!】

       第70回   【どじょう内閣はやる気を見せろ!】

編集部: さて、最近の政治をめぐる動きですが?

横尾 : 20日から臨時国会が始まりました。
      20日の夜9時からのNHK「ニュース9」では、野田首相が生出演して
      キャスターの質問に、直に答えていました。

編集部: ずいぶん長い時間、出演していましたね。

横尾 : 野田首相は震災復興ほかTPP、沖縄の普天間移転、消費税や所得税の値上げなど
      大きな課題をたくさん抱えています。
      色々なことを言っていましたが、抽象的な話でした。

編集部: 「安全運転」と野田さんは強調しています。

横尾 : なるべく頭を低く下げて、与党内や自民・公明など野党対策も含めて
      安全運転の姿勢です。
      10年以上前の自民党の小渕内閣を思いだします。
      でも課題が山積みの中で、明確な国家ビジョンがないと困ります。

編集部: 野田内閣には国家ビジョンがない、と?

横尾 : 「一億総中流」というバブル経済の頃の「中間層の厚み」をテレビでも強調していました。
      それは夢物語であることは誰でもわかります。
      規制を緩和し、年金など社会保障を切り捨て、税金を上げれば、
      所得が低い層に打撃があるのがあたり前です。

編集部: 「一億総中流」の時代には戻らない?

横尾 : これからは、ますます貧富の差が激しくなります。
      外国人労働者もたくさん入ってきます。
      OECDの「相対的貧困率」調査でも、高い数字になっています。
      若者の失業率も高くなり、生活保護世帯も増えています。

編集部: どうすれば格差が縮小するでしょうか?

横尾 : まず産業構造を変え、
      3K(環境、観光、介護・健康)の産業を主軸に大胆な生活転換をはかり、
      内需主導の経済に転換することです。
      年金は公務員、サラリーマン、自営業者、主婦など一元化して、税方式にする、
      などいくらでもやり方があるはず。
      民主党の政権交代時のマニフェストに戻れば、OKです。

編集部: 首相をはじめ、政治家が本気にならないとダメですよね。

横尾 : 国会議員の定数削減、議員歳費の削減、公務員削減、防衛費削減などで、
      国のヤル気を国民に示さないと。
      それといま国会で審議している震災の復興対策は、第3次補正予算をすぐ通し、
      被災者支援と被災地にお金が回るようにしなければならないと思います。
      低姿勢、安全運転など響きのよい言葉に隠れて、
      国民の今後を左右する重要な案件が次々を決定されていく、イヤな時代です。

  by weekly-yokoo | 2011-10-26 10:56 | バックナンバー

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