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週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

編集後記 Vol.53

以前、週間!横尾和博でも取り上げたのですが、現在、映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が公開されています。この作品は、岩崎夏海さん著書で2009年12月に発売された作品で、「もしドラ」と略され、アニメ化もされ、「マネジメント」がブームとなりました。内容は野球部でマネージャーを務める事になった女子高生が、ピーター・F・ドラッカー著書の組織管理論手引書『マネジメント』と出会ったことを機に野球部の意識改革を進め、甲子園を目指すと言うストーリーで、ドラッカーの『マネジメント』に書かれてある、組織の定義付け、マーケティング、成果と働きがいなどを解りやすく教えてくれる一冊です。しかし、今回私がオススメしたい一冊は、同じように野球にまつわるマネージメントの話ですが、2004年に日本で発売されたマイケル・ルイス著の『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』です。この作品はメジャーリーグの貧乏で弱小球団だった、オークランド・アスレチックスを、2002年、103勝59敗で西地区優勝という結果を残した球団のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーン氏の事を書いた本です。そうです。オークランド・アスレチックスと言えば、現在、松井秀喜選手が所属している球団です。内容を簡単に説明しますと、ビリー・ビーン氏がセイバーメトリクス(データを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法)を駆使して、いかに低予算で好チームを作り上げるかを書いた本です。本が発売された当時、彼の考える理論は自慢話や的外れなどと批判されました。しかし今では、レッドソックスやインディアンスなどの各球団もセイバーメトリクスを取り入れています。ここで彼の理論を説明すると長くなるので止めておきますが、「もしドラ」が面白かった方には、是非読んでいただきたい一冊です。本を読むのがメンドウと言う方は、今年の11月に映画が公開されますので、是非観てください。主演はブラッド・ピットです。
因みに松井選手を獲得した理由の一つは、四球の多さだそうです。

  by weekly-yokoo | 2011-06-29 10:21 | 編集後記

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