人気ブログランキング |
週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

第32回  【雑種力パワー全開! 菅首相は芥川賞受賞作家、西村賢太に学べ】

第32回  
  【雑種力パワー全開! 菅首相は芥川賞受賞作家、西村賢太に学べ】


編集部: さて今週はどのような話題ですか?

横尾 : 1月17日に第144回芥川賞を受賞した西村賢太の話題です。

編集部: けっこう話題になりましたね。

横尾 : 芥川賞とは純文学系統の作家の新人賞なんです。
      今回は西村賢太のほか、朝吹真理子という26歳の慶應大学院生で、
      フランス文学一家の三代目というエリートしかも美人(笑)とダブル受賞で。
      だから「美女と野獣」とメディアで揶揄されました。
      西村賢太は43歳、中卒でフリーターや日雇いを経験して文学に挑んできた
      エリートとは対極の存在。選考委員もイキなはからいをするものですね。

編集部: 幼いころから苦労したとか?

横尾 : 彼の父親は犯罪者で監獄に入り、一家離散したんですね。
      そのなかでがんばって私小説を書いてきた。
      しかも自分も暴行傷害容疑で2度も逮捕歴があるというアウトサイダー。
      もともと文学とはアウトサイダーの話ですから惹かれます。

編集部: 作風はどのようなものですか?
第32回  【雑種力パワー全開! 菅首相は芥川賞受賞作家、西村賢太に学べ】_d0178451_10314299.jpg
横尾 : 受賞作「苦役列車」は、もう1本の小説「落ちぶれて袖に
      涙のふりかかる」と合わせて
      単行本『苦役列車』(新潮社)になっていますが、
      その「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」が、
      ボクの地元の赤羽を描いていてとてもオモシロイのです。
      赤羽のローカルネタとさえない町の様子は、
      笑えるんです。
      強烈な自我のもとに、自分の身の回りに起こったことを
      描く個性的な私小説家です。

編集部: 横尾さんの地元、赤羽が舞台ですか(笑)。東京北区に住んでいるのですか?

横尾 : 作品を読むと同じ北区の滝野川周辺に住んでいるのではないかと…
      いま赤羽はNHKの特報首都圏(1月28日OA)でも「住んでよかった町」として
      とりあげられブームなんですよ(笑)。
      下町感覚で、交通が便利で、物価が安いんです。

編集部: じゃあ横尾さんもますます赤羽の宣伝マンとしてがんばらないと…(笑)。

横尾 : はい、ホームページ「赤羽B級グルメ物語」もよろしくお願いします(笑)。
      でも西村賢太のなみはずれた個性は、受賞した後の記者会見でもうかがえます。
      「受賞が決まった瞬間どこにいましたか?」という質問に、
      「自宅で。そろそろ風俗行こうかなって(笑)。行かなくてよかったです」と
      答えんですからね(笑)。

編集部: なかなか言えるセリフじゃないですよね。

横尾 : そんな彼の受賞は、多くのフリーターや落ちこぼれ、アウトサイダーを励ますことに
      繋がると思います。政界や芸能界など2代目、3代目が多くなり、文学ギョウーカイも
      2世や3世に光があたる時代にあって、雑種力で這い上がった西村賢太は
      希望の星だと思います。首相だってここ10年、小泉、安倍、福田、麻生の各氏、
      そして政権交代しても鳩山さんまで2世、3世でした。
      菅首相は親がサラリーマンで普通の家庭の子をウリにしていますが、
      だったら雑種力を発揮してアメリカにも、金持ちにも、何よりもエリート官僚に対して、
      もっと毅然としてほしい。菅首相は西村賢太をみならえ、と言いたい!

  by weekly-yokoo | 2011-02-02 10:28 | バックナンバー

<< 編集後記 Vol.33 今週の気になる? Vol.32 >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE