週刊!横尾和博
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第9回  【 パキスタン大洪水で核が危ない?】

          第9回  【 パキスタン大洪水で核が危ない?】


編集部: パキスタンでは、 7月末から続いた激しい降雨による大洪水で、
      大変な被害が出ているそうですね。


横尾 : パキスタンの大洪水は、日本ではあまり騒がれていませんが、
      海外ではCNNのニュースで毎日のように放送されているそうです。
      7月末の大雨でインダス川が氾濫し、約1500万人~2000万人が
      被災していると国連は報告しています。
      人口の1割以上、国土の5分の1が被害を受けています。

編集部: 日本では、メディアでそれほど取り上げられていないようですが?

横尾 : 自然災害には敏感な日本のメディアですが、
      猛暑などの話題でパキスタンの話は、あまり放送されていません。
      私は猛暑も大洪水も同じで、地球温暖化が原因だと思います。

編集部: 日本から自衛隊が行くようですが。

横尾 : 日本政府は災害救援目的で陸上自衛隊が、
      ヘリコプター6機と約200名の派遣を決めました。
      この事により、ようやくメディアも取り上げはじめました。

編集部: 2000万人の被災者、国土の5分の1の面積、とは
      信じられないような大きな規模の洪水ですね。


横尾 : 7月末の大雨が原因ですが、やっかいなことに、
      いま現在もひたひたと水が押し寄せ、引く気配がなく、被害が拡大しています。
      日本のゲリラ豪雨や鉄砲水のように短時間で被害に遭い、
      数日後には水が引く、という洪水とは違って遠く山奥から流れた水が、
      全土を覆うような感じで被害が長期化しています。
      今でも高台に避難した人たちに救援の手が回らず、
      餓死者がでているとの情報もあります。

編集部: 現在も予断を許さない状況なわけですね。
      政府の対策が後手に回ったのですか?

      
横尾 : 洪水は昔からある地域なので、インフラ整備など被害防止を
      打ち出せばよいのですが、軍事クーデターがたびたび起こり、
      政情不安定な国なんですね。
      今度も洪水の後にもかかわらず、大統領がイギリス、フランスに外遊し、
      しかもフランスでは親族が持つノルマンディの大邸宅を訪問し、
      時間を費やしていたそうです。
      危機管理能力がないという事で国民の反発をかっています。

編集部: そもそもパキスタンはどのような国なのですか?

横尾 : インドの西にある国で、イスラム文化圏にあり、
      軍部がいつもクーデターによって実権を握っています。
      隣のアフガニスタンでは戦争が行われていますから、
      アメリカにとっては最前線基地の役割を果たしています。

編集部: たしか核を持っている国ですよね。

横尾 : そうです。
     隣のインドと仲が悪く、インドに対抗して核を持ちました。
     NPT(核不拡散条約)に加盟していません。
     アメリカはご都合主義で、アフガン戦争が始まる前はパキスタンに
     核保有の報復として経済制裁を行っていましたが、アフガン戦争で、
     隣国パキスタンを見方につけたい為に、経済制裁を止めました。

編集部: 日本もアメリカの要請で、自衛隊がインド洋の海上で石油を給油していましたね。

横尾 : 2001年から今年の1月までやっていました。
      主にアメリカ海軍とパキスタン海軍に給油していましたが、
      アフガン戦争ではあまり役に立っていなかったようでした。
      「テロとの戦い」では海上パトロールくらいで、主に戦闘は陸上ですから。

編集部: 核をもっている国が政情不安定というのは非常に危険ですね。

横尾 : そのとおりです。
      核保有国の安全管理はもちろんのこと、政情不安定では困ります。
      ソ連が崩壊したときに、核兵器がどうなったのか管理体制が厳しく問われました。
      テロや大規模犯罪、カルトなどが核兵器を持つと大変なことになります。
      その意味でもパキスタンの政情安定に日本も手を貸さないとだめかもしれません。
      とりあえず日本は16億円の無償供与を決めましたが。

編集部: 核が絡んでいる以上、遠国の問題と軽視できませんね。

横尾 : まさかこのような「核の危険」をマスコミや政府では取り上げられないので
      「自衛隊の自然災害派遣」という協力の仕方を表に出していますが、
      実質は「政情安定のための派遣」だと私は思います。

編集部: なるほど。オブラートに包んだ海外援助ですね。
      今週もありがとうございました。

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  # by weekly-yokoo | 2010-08-25 10:57 | バックナンバー

今週の気になる? Vol.9

           『浅草サンバカーニバルは暑い、熱い!』


編集部: あいかわらず今年は暑い夏ですね。「熱い」話題はないですかね。
      甲子園も熱かったですが。


横尾 : 飲む話題はさんざんやったので、今度は熱気をはらんだ気になるイベントということで。

編集部: やっぱりオチは飲む話題かな?(笑い)

横尾 : 毎年8月の終わりの週末に東京・浅草で開催されるサンバカーニバルですが、
      見たことありますか?

編集部: いえ、ニュースなどで見たことはありますが、生で見た事はないですね。
      なんで浅草でサンバなんですかね?


横尾 : 1981年から浅草を元気にしようとサンバが始まったんですが、
      元気がなくなった浅草を活気づけようと、浅草出身の喜劇役者、
      伴淳三郎の発案だそうです。

編集部: うーん、やはり浅草。ということは、今年で30年も経つイベントなんですね。

横尾 : 東京高円寺の阿波踊りと並んで、夏の東京のイベントのひとつになりました。
      このサンバカーニバル、踊りだけではなく衣装がハデなことでも注目されています。
      いまで言う地域起こし、としてできたんですね。

編集部: いま、全国でサンバカーニバルや「よさこいソーラン」の祭りがありますが、
      その先駆けなんですね。


横尾 : ボクがこのイベント知ったのは1997年だったかな。
      知り合いのライターがサンバカーニバルにまつわる本を書いて、
      イベント当日会場で売るために、ギリギリの完成で、
      その重い本の山をボクの車に運んであげて、初めてこのイベントを知ったんです。
      もの凄い熱気でした。

編集部: それは大変でしたね。

横尾 : 暑いし、肌も露わな踊り子さんたちが、平気でまちなかで着替えていたり、
      そりゃもう暑かったし、熱いです(笑い)。
      踊り子さんたちのイキキした笑顔がよいですね。
      最近は特に不景気ですから(笑い)。

編集部: 俄然、興味がわいてきました!(笑)

横尾 : 今年はこの週末8月28日土曜日、午後1時30分からです。
      毎年約50万人の観客が出ますから、よい席をとって見たほうがよいかもです。
      もちろんビール片手に、踊り子さん見物です!(笑い)。後、熱中対策も忘れずに。
      公式ホームページがありますので、調べてから行くとよいですね。

編集部: やっぱり、最期は飲む話題に持っていきましたか(笑い)。
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  # by weekly-yokoo | 2010-08-25 10:48 | 今週の気になる?

編集後記 Vol.9

今年で、戦後65年だそうで。随分と長い時がたったものです。
ふと考える事があります。例えば、明治時代は40年そこそこでした。
しかし、その40年は、日本人にとって、人としての進化の時代だっと思うわけです。
それまでも、階級社会から平等主義になり、文化的にも世界中の物を見聞きするようになり、
宗教的にも解放され、社会とは何ぞや?人とは何ぞや?
といったことを真剣に考えた時代だったような気がします。
まぁ、それを急ぎすぎた故に不幸な歴史も作ってしまったのかもしれませんが。
とはいえ、そんな明治の40年間と比べて、この65年はどうだったのでしょう?
技術的な事というか、機械的な事の発展は目覚ましく、他の時代では類を見ない進化ぶりです。
それに対して、人間の内面はどうだったのか?
人として立派であることや、人が幸せに暮らせる社会づくりといったことが、
あまりにもなおざりにされた65年ではなかったのか。
気がつけば、金儲けさえできれば幸せと思う人間社会を作り上げてしまったようで、
人という生物の内面的な進化は、なに一つ遂げていないような気もします。
何をいまさら子供みたいな!と思われるかもしれませんが、
もうすぐ夏休みも終わりということで、
ここらで少し、大人の宿題について考えてみるのもいいかな、と思う残暑の午後であります。
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  # by weekly-yokoo | 2010-08-25 10:40 | 編集後記

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