週刊!横尾和博
週刊!横尾和博

今週の気になる? Vol.17

             『地下世界、アンダーグランドの魅力』

編集部: さて今週の気になるコーナをお願いします。

横尾 : 先週、チリの鉱山爆発事故で地下約600メートルに閉じこめられた33人の作業員が
      救出されたことは全世界的なニュースになりましたね。

編集部: 日本でもテレビ局どこも救出劇を生放送で中継していましたね。

横尾 : 全員無事でよかったのですが、なんせチリのピネュラ大統領は億万長者で、
      テレビ局のオ-ナーでもあるんです。だから、自らテレビで救出の先頭に立つ姿を
      アピールするのが上手かったですね。そのチレビシオンというテレビ局、
      あのアニータさんが出演し、日本にもそのディレクターを連れて来たことでも
      有名ですね(笑い)。

編集部: チリというと、アニータさんとチリワインですか(笑い)。

横尾 : まあ1970年代は「サンチャゴに雨が降る」という映画でも有名になりましたが、
      選挙で選ばれた反米政権を軍部がクーデターでひっくり返すという大事件があり、
      この時は全世界で、軍部とそのウラで糸をひいたアメリカへの抗議運動がおこりました。
      ボクも若い頃、抗議デモに参加したことがあります。

編集部: そんなことがあったんですか。

横尾 : そのチリですが、今回は地下約600メートルに人が閉じこめられたこと。
      そんな深いところへも人間はもぐって資源確保するんだということに驚きましたね。
      今回の資源は銅山でしたが。

編集部: 東京などの大都市にいると、いつもビルや地下鉄など、
      地下にいることが多いですものね。
      慣れっこになっている私たちも改めて地下というものを思い知らされました。


横尾 : たとえば東京では新宿や八重洲など大地下街があり、地下鉄、ビルの地下街、
      駐車場などのほかに普段は人が入ることができない、
      下水道や地下鉄の車両基地などがあります。
      ふだん東京の地下には100万人以上が仕事、移動、
      生活などでいるのではないでしょうか。

編集部: 大地震などの災害が起きたら大変ですね。

横尾 : そうですね。今や大都市に住む私達も地下は生活の一部ですから。
      だから逆に地下生活をより知る、という意味でこの本を紹介したいと思います。
      写真集『地下水道』という本で、地下の下水道の写真を撮り続けたカメラマン、
      白汚零(しらお・れい)さんの本です。
      大都市の胎内、信じられないほど広がる私たちの足下、地下について、
      チリの事故から考えてみるのもよいかと。
[PR]

  # by weekly-yokoo | 2010-10-20 10:24 | 今週の気になる?

編集後記 Vol.17

いよいよNHK大河ドラマ「龍馬伝」も佳境に入り、番組の最後、岩崎弥太郎のナレーションでは
「龍馬が暗殺されるまであと○○日」なんて、カウントダウンに入りましたね。カウントダウンって!
坂本龍馬という人は、戦後司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の大ヒット受けて、一躍国民的ヒーローの認知度を得たのですが、それこそ、大活躍した直後の明治維新の頃は、まったく無名だったようですね。
司馬遼太郎によれば、明治の後期、日露戦争前の不安な世情の折に皇后様の夢に坂本龍馬が出て「今度の戦争は心配なされるな」と言った事がマスコミで話題になり、世間の知るところになったとか。
真偽のほどは別としても、何ともドラマチックな、坂本龍馬らしいエピソードですよね。政治、経済、環境となにかと不安定な現代に、坂本龍馬のような世界を変えるヒーローは出現するのでしょうか?「小惑星探査機はやぶさ」なんてのが、ヒーロー扱いされるご時世ですから、次世代のヒーローは宇宙からやって来きたりすると、ドラマチックなんですけどね。
[PR]

  # by weekly-yokoo | 2010-10-20 10:19 | 編集後記

第16回  【 5兆円補正予算と経済対策 】

        第16回  【 5兆円補正予算と経済対策 】

編集部: 今週も宜しくお願いします。
      さて、国会では臨時国会が始まり補正予算が審議されていますが?


横尾 : 補正予算とは平成22年度の国家予算に経済の動きなどを見て
      追加的に組む予算案のことです。政府は8日に経済対策を閣議決定し、
      今開かれてる臨時国会にかけて成立を図ろうとしています。

編集部: 予算の規模はどのくらいなのですか?

横尾 : 5兆円規模です。大きな金額ですね。

編集部: 具体的にはナニに使うんですか?

横尾 : 主に経済対策ということですね。主な内訳は、

     地域活性化、社会資本整備 3・1兆円
    子育て・医療など安心確保 1・1兆円
    雇用人材育成       0・3兆円(3千億円)

     です。
     これでGDP(国内総生産)を0・6%程度押し上げ、雇用の創出・下支え効果を
     45万~50万人と見込んでします。社会資本整備は公共事業のことで、
     地方の活性化に3・1兆円使うことを決めています。

編集部: この補正予算の経済対策で経済が少しでも上向くのでしょうか。

横尾 : 社会資本整備、つまり公共事業も生活関連の公共工事は必要です。
      耐震上問題のある高速道路、橋、公共施設、古くなった上下水道などですね。
      しかし、いまの経済上の問題点は先行き不透明な社会と雇用です。
      特に雇用問題は、パート、アルバイト、契約、派遣、請負などの非正規雇用は
      全労働者数の34・6%にもなっています。
      3人に1人が非正規だと、賃金も安く将来が不安ですからお金を使わない。
      お金を使わない、ということは消費が伸びない、ということです。

編集部: 確かに若い人の正社員への就活が大変ですね。

横尾 : 非正規だけでなくそのほかに、失業者300万人、国内の企業では余剰人員を
      600万人も抱えているともいわれています。

編集部: すると雇用問題と消費が経済のポイントだということですね。

横尾 : そうキーワードは「雇用と消費」です。
      いま円高で騒いでいますが、財界が輸出関連大企業ですからテレビメディアも、
      新橋駅でインタビューして「円高で景気悪い」なんてサラリーマンの声を放送して
      世論のように見せていますが、円高で得している輸入企業は電力、石油、
      鉄などたくさんあり、そんな企業は「円高で儲かる」なんて口に出していないですから。

編集部: 円高が景気低迷の原因ではないとすれば、
      補正予算はどのような対策を打てばよいとお考えですか?


横尾 : 話を元に戻して、だから補正予算を経済対策だとするなら雇用と
      消費を促す「潤滑油」としてお金を使えばよいのです。菅政権は「雇用」を
      第1に挙げていますが、総論はよいのですが、各論で具体的な雇用に関する
      政策を出さないと、若者や非正規労働者に希望を与えることになりません。
      それどころかますます格差社会の亀裂が深まり、日本社会は変な方向にいきます。
      いや、もう行きかかっていますね。

編集部: ずばり横尾さんだったら5兆円をどのように使いますか?

横尾 : そうですね。地方の活性化と雇用は間違いないですが、
      たとえば地域活性化では全国の約1700自治体(市や町)にその地の
      食材を生かしたB級グルメを作りますね。
      新商品開発費用で1千万円の補助金出しても1700億円ですみます。
      そしてテレビに政府広報予算をつぎ込んで、番組でB級グルメを宣伝し、
      消費を起こします(笑い)。
      あと観光とか地域の物産でもいまある手持ちの材料をウリにした企画コンペをやって、
      優秀作で地域を活性化する資金にします。

編集部: なるほど。人が生きて行く上で重要な食を使って活性化ですか。
      政府が5兆円出しても霞ヶ関や地方自治体の役人レベルでつまらないものに
      使われたら元も子もないですね。予算は私たちの税金ですものね。


横尾 : 税金を使うなら死に金ではなくて、将来そのお金が元になって、
      また新たなお金を生むようなシステムを作るのが政治家や官僚の役割ですが、
      ただ雇用や地域活性化という名目だけでのバラマキはだめですね。
      税金をムダにするだけです。

編集部: 本日もありがとうございました。
[PR]

  # by weekly-yokoo | 2010-10-13 12:03 | バックナンバー

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE