週刊!横尾和博
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第30回  【菅首相の第2次改造内閣スタートで消費増税決まり】

   第30回  【菅首相の第2次改造内閣スタートで消費増税決まり】

編集部: 今月の14日に第2次改造内閣がスタートしましたが。

横尾 : 菅政権の内閣改造の目玉は、自民党を離党し、「たちあがれ日本」を作った
      与謝野馨さんが、経済財政担当大臣として入閣したことです。

編集部: なぜ民主党を批判していた与謝野さんが…?疑問ですね。

横尾 : 与謝野さんの立ち位置は「財政再建派」です。
      財政再建というのは、財務省路線で消費税を増税する、という路線です。
      もともと与謝野さんは財務省の代弁者という側面があったので、
      菅政権は明確に財務省とタッグを組んだということです。
      財務省出身の藤井さんを官房副長官で官邸と財務省の調整役に据えたんですね。

編集部: 菅さんは昨年夏の参院選挙前にも消費税発言で支持率を落としました。

横尾 : そもそも消費税を上げる前に、やる事があるはずです。
     ① 霞ヶ関のムダの排除をもっと徹底化する
     ② 国会議員の定数削減
     ③ 格差社会で貧富の差が大きいので税制全体を見直し、
         大企業や個人富裕層に増税する

      その3つが前提で、それでも足りないので消費税、という話になるのがスジです。

編集部: 財務省は最終的に消費税率をどのくらい見込んでいるんですか?

横尾 : それぞれの時期の政権の強弱にもよるでしょうが、最終的には20%で、
      とりあえず4年先の2015年10%が目標でしょう。

編集部: 民主党政権が消費税増税の先陣を切るとは思いませんでした。

横尾 : 「税と社会保障」で、社会保障を強調しているのですが、
      アメリカへの思いやり予算や防衛費を削減するのがスジだと思いますね。

編集部:  改造内閣で支持率アップしますか?

横尾 : 朝日では21%から26%と5%微増しました。
      読売新聞でも9%増で同じ傾向です。
      低支持率のまま、だらだらと2013年夏の衆院任期いっぱいまで
      やるのでしょうね。
      情けない政治状況になりました。
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  # by weekly-yokoo | 2011-01-19 10:32 | バックナンバー

今週の気になる? Vol.30

           第30回 【タイガーマスク運動の行方】

編集部: さて今週の「気になる」のコーナーです。

横尾 : 前回のこのコーナー「編集後記」にもありましたが、
      タイガーマスク運動がとどまるどころか勢いを増しています。
      なんで「児童養護施設」へ善意の寄付が相次ぐのでしょうか。
      その「善意」の根拠が気になります。

編集部: アニメキャラクターの名前や「肝っ玉母さん」などテレビの登場人物の
      名前まで使われはじめました。驚きです。


横尾 : 1月16日(日)朝日新聞朝刊の35面には、「タイガーマスクの心得」と題して
      寄付するときの注意書きのようなものが掲載されていました。

編集部: 寄付する人への注意やお願いが新聞に大きく載るような社会、
      なんかヘンな気がしてきました。


横尾 : 最初のタイガーマスク「伊達直人」を名乗った人は善意でランドセルを贈ったと
      思いますが、テレビを中心にNHKニュースのトップで扱うようになると、
      あっという間に全国に広がってしまいました。
      あらためてテレビというメディアの影響力と、善意競争のような気がして、
      最近では逆に善意が怖くなるように感じます。

編集部: 善意だけでなく、悪い事件でもよく「模倣犯」のようなものが出てきますね。

横尾 : そうですね。マネる社会ですね。
      ワルノリ社会といっても過言ではないかと思います。
      災害の時のボランティアもそうですが阪神大震災以後のボランティア活動は、
      テレビが報じると、あっという間に広がり災害地めざしてボランティアが
      行く世相になりました。
      善意はよいのですが、災害ボランティアなどはひとりよがりの善意、
      自己満足だけではダメなんです。

編集部 :どうしてでしょうか?

横尾 : 災害の被災地では電気、ガス、水道などライフラインも止まり、
      支援にいく人はまず自らの泊まる場所や食料、簡易トイレなどを確保して、
      それから現地のニーズに合った支援が必要なんですね。
      たとえば専門的なスキルを持っている建設技能者、医療関係者、
      心理カウンセラーなどです。

編集部: ナニが求められているのか、ということですね。

横尾 : そうですね。だからタイガーマスク運動も、この閉塞感溢れる時代に
      善意はとてもよいことですが、ひとりよがりにならないで、
      児童養護施設にはナニが必要なのか、ニーズを理解した上で、
      モノや現金を贈ることが大切だと思います。

編集部: この社会現象の根源にはナニが在るのでしょうか。

横尾 : ボランティアや善意の寄付行動はアメリカなどでは、宗教的な倫理観や
      道徳観もあってけっこう盛んです。
      日本は本来社会が持っていた助け合い(相互扶助)の精神がなくなって
      しまった社会なんですね。
      社会の閉塞感の反動が「善意」というエネルギーに変わっていると思います。
      ただホームレス自立支援や先週の編集後記にもあったような児童虐待など、
      援助を必要としている施設や人はたくさんあります。
      本来は国が手をさしのべるべきですが、この国の政治は、無いに等しいですからね。
      メディアの役割があるとすれば「きょうも全国でタイガーマスクが現れた」という
      事後報道だけではなく、社会の弱者の実態を取材して毎週でもドキュメンタリーや
      ルポ番組を作るべきだと思います。
      一過性ではない、継続的な活動が大切なんですね。

編集部: タイガーマスク運動の今後に注目したいですね。
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  # by weekly-yokoo | 2011-01-19 10:24 | 今週の気になる?

編集後記 Vol.30

このタイガーマスク運動、パチンコ屋と広告代理店が仕組んだんじゃないかと秘かに思っています。タイミング的に去年の秋にタイガーマスクのパチンコ台が出てキャンペーンやっていた後ですし、今の時代、パチンコ業界も不景気で、一つの台を少しでも長く使いたいというホール側の要望もあるみたいだし、ここはひとつ、中押しのキャンペーンという事でって広告代理店が仕組んでないと誰が言えます?以上は、すっかり世間の荒波にもまれて汚れてしまった人間の見解でございます。同じパチンコがらみでも、「善意あふれる人がたまたまパチンコ好きで、昨秋のタイガーマスクパチンコにヒントを得て、今回の寄付を思いついたのかも知れませんね」と心の清い人の見解でございます。ああ、無理がある!すべてに無理が!
いずれにしてもですよ、いい事はいい事なんですけど、テレビが取り上げた地点ですべていやらしく見えてしまうのは、長年かけてテレビが作って来たテレビというメデイアの報道の信用性の問題なのです。
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  # by weekly-yokoo | 2011-01-19 10:19 | 編集後記

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