今週の気になる? Vol.116
第116回 【岩井俊二「ヴァンパイア」の哲学的な意味】
編集部: さて今週の気になるですが?
横尾 : 岩井俊二監督の映画『ヴァンパイア』が、9月15日から公開されています。
また原作本の小説『ヴァンパイア』は、幻冬舎から8月25日に発売されています。
編集部: どのような内容なのですか?
横尾 : 舞台はアメリカで、孤独で善良な青年が吸血願望に目覚め、
若い女性の血を飲むことで、生の意味を考えていくというストーリーです。
編集部: ヴァンパイアと聞けば、ドラキュラなどをイメージしますが?
横尾 : 犯罪映画や猟奇や怪奇、ホラーの世界ではありません。
それらとは一線を画し、孤独な現代の若者たちを背景として、
繋がることの意味を考えさせてくれます。
編集部: 「繋がり」ですか?
横尾 : 血を求めることで、主人公の青年は、多くの女性と出会う。
その女性たちとの出会いは、私たちに繋がりのたいせつさを
逆に教えてくれることになります。
編集部: 哲学的な意味があるのですね?
横尾 : そうです。
人間は誰でも心のなかに世界に対する違和感をかかえています。
吸血、という行為も自分のなかの異形なるものの表現かもしれません。
しかし吸血や殺人は、反社会的行為です。
もし犯罪が世界と拮抗するならば、そこに哲学的な意味がなければ成立しません。
その意味を考え続けることの大切さを、3・11以降の状況のなかで、
岩井俊二はボクらに問題を提起していると思います。
ぜひ映画を観て、原作本を読んでみてください。
※イベント告知
9月21日(金) パックインニュース「場外乱闘編」トークライブ開催!
当日、ユーストリームで生放送。検索キーワードは「ユーストリーム」、「kinkin.tv」
詳細はこちら→http://kazuhiroyokoo.web.fc2.com/kinkin_color.html
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編集部: どのような内容なのですか?
横尾 : 舞台はアメリカで、孤独で善良な青年が吸血願望に目覚め、
若い女性の血を飲むことで、生の意味を考えていくというストーリーです。
編集部: ヴァンパイアと聞けば、ドラキュラなどをイメージしますが?
横尾 : 犯罪映画や猟奇や怪奇、ホラーの世界ではありません。
それらとは一線を画し、孤独な現代の若者たちを背景として、
繋がることの意味を考えさせてくれます。
編集部: 「繋がり」ですか?
横尾 : 血を求めることで、主人公の青年は、多くの女性と出会う。
その女性たちとの出会いは、私たちに繋がりのたいせつさを
逆に教えてくれることになります。
編集部: 哲学的な意味があるのですね?
横尾 : そうです。
人間は誰でも心のなかに世界に対する違和感をかかえています。
吸血、という行為も自分のなかの異形なるものの表現かもしれません。
しかし吸血や殺人は、反社会的行為です。
もし犯罪が世界と拮抗するならば、そこに哲学的な意味がなければ成立しません。
その意味を考え続けることの大切さを、3・11以降の状況のなかで、
岩井俊二はボクらに問題を提起していると思います。
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# by weekly-yokoo | 2012-09-19 11:25 | 今週の気になる?