週刊!横尾和博
週刊!横尾和博

カテゴリ:今週の気になる?( 347 )

 

今週の気になる? Vol.345

第345回 【新企画:ゲスト登場!BLブームの謎に迫る!】


横尾 :きょうは新企画で、ゲストに登場していただきます。

    漫画家の加藤望(かとうのぞみ)さんです。

    以前にもこのコーナーでご紹介させていただいたことがあります。

    こんにちは。


加藤 :こんにちは。

    よろしくお願いいたします。


横尾 :加藤さんは昨年6月に小学館より『さよならハヰドランジア』(上巻)

    という漫画を出されて、今年の1月にその下巻を出されました。

    まだ読んでいない方のために、あらすじを紹介してください。


加藤 :舞台は昭和初期、戦争の影が少しずつ忍び寄る頃です。

    ボンクラ大学生で遊び好きの司葉公太という青年が、

    学内で出し物(大衆演劇=レビュー)を計画するのですが、

    その花形役者として大学首席の美青年、日下真一郎に目をつけます。

    公太は日下を舞台に上げるためあの手この手で誘うのですが、

    日下は全くその誘いを受け入れず…というのが大きなあらすじです。

    遊び人の公太と、真面目一徹の日下のでこぼこコンビがどう友情を作って

    いくかというお話です。

    こちらで3話まで無料で読めます。ご興味ありましたら是非。

    https://comic.pixiv.net/works/2411


横尾 :時代背景をレトロにしたのは、なにか理由があるのですか?


加藤 :私がレトロ好きだというのが大きいのですが(笑)。

    ただこの時代(舞台は1931年の東京です)って、戦争が少しずつ忍び寄って

    きている時代で、市民も不況にあえぎ、不安が募っていたようなんです。

    それって今の時代と変わらないなあと思い…

    いつの時代も変わらず未来は不安だけれども、一生懸命生きてる若者がいる

    んだ、というのが描ければと思っていました。


横尾 :いまBL(ボーイズ・ラブ)物が流行していますね。

    なぜBLがブームになるのでしょうか?


加藤 :実は「ハヰドランジア」は明確なBL漫画ではない(主人公二人の恋物語がある

    わけではない)ので、少し難しいところなのですが…

    BLブームに関しては本当にいろんな意見の方がいらして、とても一言では語り

    尽くせないです。

    ただ、全体的に一対一の人間の「絆」や「縁」というのが重要視されている

    のではないかという気がします。

    関係性として、「男女」に限る必要はあるのか?「恋愛」に限る必要がある

    のか?という関係性の模索が行われているのではないでしょうか。


横尾 :今後のお仕事の予定は?


加藤 :今新しいお話を企画しているところです。

    採用になるかわかりませんが(笑い)。

    この話に出会えて良かったな、と思っていただけるような作品を作っていきたいと思います。


横尾 :今日はありがとうございました!



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  by weekly-yokoo | 2017-03-29 11:17 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.344

          第344回 【今年の桜は?】

編集部:今週の「気になる?」をお願いします。

横尾 :東京では桜の開花が話題になる季節となりました。
    各地から桜の話題が届きはじめました。
    ようやく春がきた、という実感ですね。

編集部:今年の桜はどうでしょうか?

横尾 :毎年この欄でとりあげていますが、やはり花見は人込みでイヤですね。
    まちなかの静かな桜が一番でしょう(笑い)。

編集部:やはり横尾さんの花見スポットは地元の東京・北区ですか?

横尾 :前にも言ったかもしれませんが、東京・北区はソメイヨシノの発祥の地です。
    染井という地域があるんですね。
    江戸時代、染井は郊外で造園が盛んで、ソメイヨシノはそこで生まれた桜なんです。
   
編集部:そうでしたね。

横尾 :だから北区のシンボルマークは桜なんです。
    区役所のロゴはピンク色の桜です。

編集部:桜の地なんですね。赤羽は呑んべえの聖地のイメージがありますが(笑い)。

横尾 :赤羽は飲み屋以外にもウリはあるんです(笑い)。

編集部:桜が区のシンボルだとすると、桜の樹が街中にけっこうあるのですか?

横尾 :桜並木とかがありますね。
    赤羽では西口地域の西ケ丘の住宅街が有名です。
    荒川土手に基金を集めて桜を植えたプロジェクトもありました。
    まだ20年くらいで若い樹ですが。

編集部:そうなんですね。

横尾 :身近な桜の樹を愛でるのも花見のひとつの形ですね。


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  by weekly-yokoo | 2017-03-22 10:47 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.343

第343回 【リニューアル、デモクラTVが始まります!】

編集部:今週の「気になる?」をお願いします。

横尾 :はい、この4月から私の関わっているデモクラTVが新装オープンします。
    「新装開店」です。
    いつも新装開店がウリの、赤羽のパチコンコ店ではないですけれど(笑い)。

編集部:先週もお話ししていましたが、小さなメディアの役割は大ですね。

横尾 :はい、大メディアが健全なら小さなメディアやミニコミ誌は必要性がないかも
    しれません。
    特にNHKをはじめとするテレビが「キチンとしたニュース報道」を流して
    いればもう少しこの世の中は健全になると思います。

編集部:テレビがよくないと?

横尾 :はい、それとネットニュースですね。
    それに引きずられて電車の中の動画ニュースなども情報が片寄ります。

編集部:いま一番必要なのは何でしょうか?

横尾 :視聴者や国民が判断できる情報や識者の分析を公平に流すべきだと思います。
    例えばいまの日本の海外ニュースの視点はアメリカ経由やアメリカの視点です。
    反対側の中国、ロシア、北朝鮮から見ると日本はどう見えているのだろうという
    ことですね。

編集部:つまりニュースを片側だけから見ない、ということですね。

横尾 :そのとおりです。
    いま話題の大阪の森友学園ですが、森友学園側に立って、どのように小学校を
    作り、自分たちの思うような教育をしたいか、と考えればどうするか。

編集部:どうしますか?

横尾 :ボクだったら政治家のコネを使い、少ない資金で小学校ができるようにします。
    政治家や霞が関の権威を最大限に利用すると思います。
    また、自分たちと考え方の近い有名人を使いますね。

編集部:そうですよね。

横尾 :ならば報道の姿勢とすれば、森友学園側を追求するのはもちろんですが、
    利用された被害者のようなフリをしている政治家や官僚をたたきますけどね。
    それが世の中に見識を問う報道の役目でしょう。
    いずれにせよ、4月からの新装デモクラTVをお楽しみに!


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  by weekly-yokoo | 2017-03-15 10:56 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.341

    第341回 【村上春樹『騎士団長殺し』を読む!】

編集部:いよいよ村上春樹の新刊が発売されましたね。

横尾 :テレビでは発売日2月24日(金)の深夜0時のカウントダウンが報じられて
    いました。
    まだ発売から1週間経っていませんから、新聞の書評などは載っていません
    けど。
    社会現象としての「ハルキ・ムラカミ」は盛んに報じられています。

編集部:NHKの番組の作り方だと「期待するハルキスト」と「ハルキ批判の人」を
    両方取り上げ、公平さを装っています。

横尾 :はい、文学に公平さの報道はまったく無意味ですね。
    「クローズアップ現代」で放送していましたけどね。
    ボクが構成作家なら、ハルキがなぜ読まれるのか(現象と本質)を徹底して
    報じます。
    読者の感動、識者の意見、そしていまの日本の文学の状況を反知性主義の立場
    から作りますけどね。

編集部:さてその新作『騎士団長殺し』の内容ですが?

横尾 :ボクは読みましたが、ネタバレになるのでストーリーは言いません(笑い)。
    舞台は現代の日本、36歳の画家の身に起こるさまざまな謎、それをミステリ
    風に解いていく物語で、さすがというか、読ませます。
    ぐいぐい物語の中に読者を引き込みます。
    村上春樹の熱心な読者なら、この物語のパターンは既視感があるかもしれませんが。

編集部:文学ですからオモシロイというだけではなく、何かメッセージがあるかですよね。

横尾 :著者からの隠れたメッセージ、つまり主題(テーマ)を読み解くことが文学と
    しては大事ですね。
    文字で書かれていることと、書かれていない空白を読むことが、ボクたちの
    仕事、つまり文芸批評になるわけです。

編集部:その横尾さんの読み解いた『騎士団長殺し』のテーマは?

横尾 :そのうち新聞にボクの書評が掲載されるかもしれません。
    そのときはお知らせしますので、そちらをご覧ください(笑い)。

編集部:ひっぱりますね(笑い)。


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  by weekly-yokoo | 2017-03-01 10:58 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.340

    第340回 【村上春樹の新作長編予想!】

編集部:さて「今週の気になる」のコーナです。

横尾 :村上春樹の長編小説が2月24日(金)に刊行されます。
    題名は『騎士団長殺し』という風変わりなもので、第1部と第2部の2冊本、
    分厚いものが出る予定です。
    メディアが前日の深夜から発売カウントダウンで大騒ぎになりそうですね。

編集部:前回の分厚い長編小説といえば『1Q84』でしたね?

横尾 :はい、2009年から10年にかけて、3部作で出ました。
    このときも大騒ぎしていましたね。

編集部:すると8年ぶりということに。

横尾 :その間に長編『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(2013年)、
    短編集『女のいない男たち』(2014年)が出ています。

編集部:大きな物語が8年ぶり、ということですね。
    それにしても題名がどの本も変わっていますね。

横尾 :はい、そうです。
    初期のころから題名は凝っていますね。
    『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とか『羊をめぐる冒険』
    とか、1980年代当初の日本文学では見ることのできない題名でした。

編集部:内容も当時の文学の主流からハズレていたのですか?

横尾 :当時はリアリズム小説が主流でしたから、エンタメ的な手法を使いながら
    重い主題を描くのは異端でした。

編集部:今回の作品はどのような内容が予想されますか?

横尾 :ずばり3・11東日本大震災以降の原発事故や戦争の臭い、格差など壊れた
    共同体の再生に向けて、個人がどうコミットメントできるのか、という主題を、
    エンタメやファンタスティックな手法で描くのではないか、と予想しています。

編集部:それは楽しみです。

横尾 :ボクも書評をどこかに書くことになると思うので、
    村上本と合わせてぜひ読んでみてください。


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  by weekly-yokoo | 2017-02-22 10:49 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.339

      第339回 【赤羽のA級を紹介します!】

編集部:今週の気になる、をお願いします。

横尾 :はい、このところ赤羽ネタですみません(笑い)。
    今回は赤羽といえば、B級ものばかりですが、あえてA級のお店やスポットを
    紹介したいと思います。

編集部:A級ですか?ぜひお願いします。

横尾 :まずは飲食店のお店です。
    イタリアンでは「カツキッチン」が一番でしょう。
    料理がおいしいですね。
    雰囲気もよいし、値段もそこそこ、駅から離れていますが隠れ家的なお店です。

編集部:赤羽はイタリアンのお店は多いのですか?

横尾 :ざっと数えただけでも20軒以上あります。
    多いほうだと思いますよ。

編集部:あとは?

横尾 :JR赤羽駅の「東京バル」。
    ここも料理はおいしい、駅ナカなのでちょい飲み感覚がよいです。
    赤羽の地酒「丸真正宗」が全種類あります。
    飲まなくてもランチもありますよ。
    あとメトロの赤羽岩淵駅にあったフランス料理「でぐち弐番」。
    ミシュラン2015にも掲載されましたが、残念ながら閉店してしまいました。

編集部:ほかにもありますか?

横尾 :赤羽駅の西口に高級寿司店「すし処みや古分店」があります。
    芸能人など、ギョーカイ関係者がお忍びで来るという噂です。
    残念ながらボクは行ったことがありません(笑い)。

編集部:A級スポットはどうですか?

横尾 :やはり駅の近くにあるカトリック赤羽教会、映画やTVドラマのロケ地に
    なります。
    ここが一番のスポットでしょう。
    あとは広い荒川河川敷と岩淵水門。岩淵水門は、新旧二つの水門があり、
    それぞれ赤水門、青水門と呼ばれています。
    荒川と隅田川に分かれる地点ですね。
    それと、西口には静勝寺という、太田道灌の出城が丘の上にあります。
    ここも静かなところですね。

編集部:よいところがたくさんありますね。

横尾 :いまは赤羽ブームですが、B級ばかりが紹介されてもうひとつの赤羽が知られて
    いないようなので、宣伝してみました(笑い)。
    ぜひ皆さんお越しください!
 

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  by weekly-yokoo | 2017-02-15 10:51 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.338

  第338回 【赤羽に住みたい、賃貸住宅人気急上昇!】

編集部:さて今週の気になるですが?

横尾 :最近新聞記事で住みたい駅、赤羽が人気急上昇中、との話題がありました。
    賃貸住宅の人気ですが、長年の吉祥寺が人気薄で目黒、荻窪、武蔵小杉に次いで
    堂々の4位にランクです(笑い)。

編集部:以前にも赤羽ネタで盛り上がりましたが、住みたいという人が増えているんですね。

横尾 :はい、テレビや漫画の影響と、交通が便利なのですね。
    たとえばJR赤羽駅には埼京線、京浜東北線、新宿湘南ライン、上野東京ライン
    と4つの線があります。
    また住む場所によっては東京メトロの赤羽岩淵駅、志茂駅も利用可能です。

編集部:交通の利便が一番ですよね。ほかに人気の原因はありますか?

横尾 :あと物価が安いですね。
    下町っぽいです。
    あと荒川の河川敷など自然がけっこうあります。
    ただ高齢者が多いですね、北区は東京23区でも高齢化率が高いですから。

編集部:家賃の相場は?

横尾 :報道によると平均で、シングル(1R~1LDK)7万8千円、
    ファミリー(2K~3LDK)で13万5千円が平均と書いてありました。
    地元の人間からすれば、まあ妥当かな、という感じです。
    駅に近いともう少し高いようですが。

編集部:けっこうアパートやマンションが多いですか?

横尾 :はい、最近は増えています。
    商店街の空き店舗を立て直して、アパートになっていますね。
    だから不動産会社がやたらに多いですよ、特に赤羽駅周辺には。
    不動産屋さんも儲かる土地なのでしょうね(笑い)。
    これから年度末、年初で物件が動きますから。

編集部:そうですか!

横尾 :人気はけっこうですが、昔からの住人は固定資産税が上がるとか。
    知らない若者が多い、とか。
    子ども連れの若い夫婦も増えて、保育園問題とか。
    また折をみて、赤羽最新情報をお送りします!(笑い)
 

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  by weekly-yokoo | 2017-02-08 10:54 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.337

        第337回 【2月は「春探しの旅」だ!】

編集部:さて今週の気になるですが?

横尾 :はい、早いもので2月に入りました。
    2月は28日、4週間しかないので、あっという間に経ってしまいますね。

編集部:毎年そう感じます。

横尾 :行事的には3日は節分で豆まきと恵方巻き、4日は立春ですね。

編集部:14日のバレンタインもありますし(笑い)。

横尾 :2月も20日を過ぎると花だよりも聞こえ、陽も長くなり暖かになってくる
    ような気がしますが、やはり2月は1年のなかで記憶が薄い月ですね。

編集部:正月、夏休み、ゴールデンウィークと他の月の行事が派手ですからね。

横尾 :そこで、2月は小さな旅行でも企画する月にしてみては、と考えました。
    近くて日帰りも可能だけれど、あえて1泊で春を待つようなイメージでは…

編集部:それはよいかもしれません。具体的には?

横尾 :東京在住の人なら、西は東京の檜原村、東だったら房総方面、北は那須
    あたりかな、あと西だと最短で江ノ島の旅館に泊まるとか、真鶴とか…。

編集部:日帰りOKだけれど、あえて一泊してゆっくりする、というコンセプトですね。

横尾 :はい、名付けて「小さな春探し」ですね。

編集部:はい、それはよいかも。

横尾 :ぜひみなさんも恵方巻ばかり食べていないで、挑戦してみてください。

 
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  by weekly-yokoo | 2017-02-01 11:30 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.336

       第336回 【芥川賞の山下澄人のせかい!】

編集部:先週は芥川賞予想をずばり当てましたね。

横尾 :はい、山下澄人『しんせかい』でしたね。
    文学賞の予想は当たっても、競馬予想になるとこれが当たらないんですよね(笑い)。

編集部:一般的に山下澄人という人は馴染みがない作家ですが、どのような作家なのですか?

横尾 :経歴としては、1966年神戸生まれで51歳、高校を出てから脚本家の倉本聰
    が北海道に作った演劇塾「富良野塾」に入塾して、演劇の勉強をするのですね。
    そして自分の劇団を持つようになり、俳優、脚本家としても活躍していました。

編集部:小説はいつごろから書き始めたのですか?

横尾 :2012年の『緑のさる』でデビューし、野間文芸新人賞、三島賞の候補に
    のぼり、芥川賞候補にも今回で4回目のノミネートでした。

編集部:作風はどのような?

横尾 :今回受賞の『しんせかい』は、私小説のような作りで、主人公が北の大地にある
    演劇塾に入塾する青春ストーリーです。
    登場人物たちの視点が移動したり、人物が時間や空間を超え自在に往還したり
    します。
    わかりにくい小説です。

編集部:なぜ山下さんの作品が何度も賞の候補に上ったのでしょうか?

横尾 :ストーリーを読むより、質をイメージで読んでいく作品だと思います。
    絵でもありますよね。
    ピカソとかシャガールとか、イメージで見る絵が。
    それと同じです。
    山下の小説を「震災小説」と言う人もいます。
    95年の阪神淡路大震災と、11年の東日本大震災のふたつの震災を合わせて
    ですね。
    「震災小説」との文脈で読むと、作品世界は、死者の世界ではないかとボクは
    思います。
    今後どうなるのか楽しみですね。


お知らせ
第307号(2016年6月29日号)の「気になる?」でとりあげた漫画家、
加藤望の『さよならハヰドランジア』の下巻が1月12日に発売されました!

http://hi-bana.com/works021.html

 
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  by weekly-yokoo | 2017-01-25 10:40 | 今週の気になる? | Comments(0)

今週の気になる? Vol.335

        第335回 【第156回芥川賞予想!】

編集部:今週の気になる?のコーナーです。

横尾 :今週19日(木)に恒例の年2回の芥川賞、直木賞の発表があります。

編集部:早いですね。ついこの間このコーナーで取り上げたような気がします。

横尾 :早いですね。
    芥川賞は純文学の新人賞ですが、賞の名前がひとり歩きして、
    ずいぶん有名になりました。
    昨年は7月の村田沙耶香『コンビニ人間』、一昨年7月は又吉直樹『火花』が
    話題になりましたね。

編集部:そうでした。この1月はどうでしょうか?

横尾 :以下、ノミネートされている候補は5名です。
    加藤秀行「キャピタル」
    岸 政彦「ビニール傘」
    古川真人「縫わんばならん」
    宮内悠介「カブールの園」
    山下澄人「しんせかい」
    この中から誰が選ばれるか、まったくわかりません。

編集部:みな新人ですか?

横尾 :いえ、宮内、山下は本が何冊も出て、けっこう活躍しています。
    逆に古川は新潮新人賞をとったばかりです。

編集部:ずばり横尾さんの予想は?

横尾 :ボクは該当者なし、という、過去にもよく事例のあった線も考えました。
    でも最近の出版界は話題づくりをしないと、営業的に文学は厳しいので、
    「なし」はないだろう、誰かに受賞させるだろう、と。
    ゆえに山下澄人「しんせかい」を本命に、対抗が加藤、大穴で宮内とみました。

編集部:よく出版社同士の争いなどと耳にしますが?

横尾 :候補になっている文芸雑誌の発行元では、今回は文藝春秋2名、新潮社3名と
    なっています。
    もともと芥川賞は文藝春秋が作った賞ですから、昨年の村田、一昨年の又吉も
    文藝春秋の文芸誌『文學界』に掲載されたものです。

編集部:今後の営業に繋がってくるんですね。

横尾 :そうです。
    だからギョーカイ的に言えば、やはり文春系の宮内、加藤が一歩リードですが、
    内容で選考委員たちの考え、また新潮社にも花を持たせなければならず、
    2人受賞で文春、新潮で分け合うかっこうだと思います。
    書き手には申し訳ないですが、そのような裏事情も働くと言われていますね。
    19日夜の発表をお楽しみに!

 
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  by weekly-yokoo | 2017-01-18 10:53 | 今週の気になる? | Comments(0)

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