週刊!横尾和博
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カテゴリ:バックナンバー( 357 )

 

第361回 【夏バテの安倍政権、でも民進党のだらしなさ】

第361回 【夏バテの安倍政権、でも民進党のだらしなさ】

編集部:今週の話題からお願いします。

横尾 :先週の時事通信の世論調査では、安倍政権の支持率がついに30%を割り
    29・9%。20%台になると危険水域、と言われ政権が不安定になります。

編集部:都議選が終わってますます不人気ですね。

横尾 :今月末にはまた国会の閉会中審査で、加計学園問題で安倍首相が参加して
    審議が行われます。
    安倍さんはどうせ1日で終わることですから国会審議をうまく切り抜け、
    8月初旬に内閣を改造し、お盆休みで世間の目をそらせば大丈夫、との思惑
    でしょう。 

編集部:そうなりますか?

横尾 :あとは自民党の次の総裁候補が動き出し、自民党の内紛が起きる可能性、
    内閣改造で大臣になった人の新たなスキャンダルが出れば、もうお終いですね。
    官邸は新閣僚候補の政治用語での「身体検査」(スキャンダル検査)をしている
    でしょうし、週刊誌ももう狙っていると思います。

編集部:野党はどうでしょうか?

横尾 :それに対して野党は共闘して選挙準備を整える必要があります。
    民進、共産、自由、社民が一致すれば、多くの選挙区で自民・公明連合の候補に
    勝てます。

編集部:ただ都民ファースト(小池新党)が国政に出てきますね?

横尾 :はい、そうです。
    でも自民が割れるのは確かです。
    ただ野党4党は合同して3分の1以上の議席を確保して憲法改悪を止めなくては
    なりません。

編集部:安倍1強ストップのために必要なことは?

横尾 :民進党がしっかりリーダーシップをとらないとダメですね。
    いつも内輪モメしています。
    もう自民公明に変わり、いまの選挙区制度で政権をとることは、まず今後
    10年、20年はないです。
    2009年の政権交代の混乱ぶりを知らない世代が、野党に期待を持つように
    なるのはそのくらいかかります。

編集部:都民ファーストの会の動きはどうでしょうか?

横尾 :今度の国政選挙に出て、大勝するでしょう。
    でもそれ以降は寄せ集めですから、自民党の補完勢力になるしかないです。
    いまの大阪維新の会と同じです。
    いずれにせよ安倍政治はイデオロギーを中心として、なおかつ「お友達優遇」の
    政治です。
    このような1強政治はもう終わりにしたいですね。


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※東京新聞掲載、村上春樹『騎士団長殺し』書評(筆者 横尾和博)

 北海道新聞掲載、村上春樹・川上未映子『みみずくは黄昏に飛びたつ』書評(筆者 横尾和博)


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  by weekly-yokoo | 2017-07-19 11:04 | バックナンバー | Comments(0)

第359回 【ゆるむ政権と自民、問題発言や行動が続々!】

第359回 【ゆるむ政権と自民、問題発言や行動が続々!】

編集部:今週の話題はやはり都議選の結果ですか?

横尾 :はい、やはり自民党の大敗北、小池新党(都民ファーストの会)の勝利でした。
    ボク自身は、他党派からの寄せ集めや新人が多く、内部で政策が一致していない
    小池新党に期待していません。
    でもやりたい放題の安倍1強政治に、痛打を浴びせたということでは大きな意味
    があると思っています。

編集部:今後の政局はどうなりますか?

横尾 :当分国政選挙はありません。
    衆院の任期が来年12月までで、そこまでに政権が解散総選挙にうって出れば話
    は別ですが。
    したがって政権や自民・公明の与党は、逆風の今、ひたすら忍の一字でしょう。
    そのうち世間は忘れる、と言うことで。
    自民内部の権力争いも激化するかもしれません。

編集部:選挙大敗北の話題をそらせるようなことをやりますか?

横尾 :来月に内閣改造で人事を一新し、国民の目をそらせることになります。
    安倍さんは自民党内の不満も人事で釣ることによって抑えようとするでしょう。

編集部:それにしても政権や自民党のゆるみは問題ですね。

横尾 :ここ2週間でも、豊田真由子議員の秘書への暴言と暴行、稲田防衛大臣の
    「防衛省・自衛隊からもお願いします」と自民党の都議候補への応援演説、
    下村元文科大臣への加計学園からの政治献金問題など、枚挙にいとまがないです。

編集部:なぜこのような問題が発覚するのでしょうか?

横尾 :情報がメディアにリークされているんですね。
    その背景には自民党内部で次の総理の座を狙う人が、裏でゴーサインを流して
    いるので、政権寄りメディアも安心してスキャンダルを報道している、との話も
    あります。

編集部:次を狙う人とは?

横尾 :麻生副総理とのうわさがあります。
    もともと最近の国政選挙の自民党大勝利で気が緩んでいたところへ、メディアが
    スキャンダルを追いかけたら、もう次から次へと出てくるでしょう。
    大きな問題にはなっていませんが、TBS記者で安倍さん寄りの発言で有名な
    山口記者は、女性から準強姦罪で訴えられ、官邸の指示で揉み消しに走った話は
    有名です。
    このような「お友達とコネの優遇政治」は、森友学園、加計学園でも明らかに
    なったことですから。


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  by weekly-yokoo | 2017-07-05 10:56 | バックナンバー | Comments(0)

第358回 【東京都議会議員選挙の争点は?】

    第358回 【東京都議会議員選挙の争点は?】

編集部:今週の話題をお願いします。

横尾 :東京にお住いの人は都議会議員選挙が始まり、7月2日(日)投票ということは
    ご存じだと思います。
    東京以外の方はあまり興味がないと思いますが、国会が6月18日に変な終わり
    方をしたので、にわかに政局の様相を帯びた選挙になってきました。

編集部:と言いますと?

横尾 :1強の安倍政権に都民がノーというかどうかですね。
    結果次第では政権運営に大きな影響を与えます。
    ただ選挙区で定員を一人しか選ばない小選挙区制とは違い、選挙区複数制ですか
    ら、自民党が大負けすることはないと思いますが。

編集部:小池都知事の都民ファーストの会が人気を集めそうですね。

横尾 :事前の世論調査でも小池新党は大きく伸びそうですね。
    でも橋下徹氏の大阪維新の会のときもそうですが、今回は勝っても一時のブーム
    に終わると思います。
    要するに小池知事人気で、政策はバラバラですし、イメージとしては自民党に
    近いわけですから。

編集部:今回は議席をとっても期待できないのですか?

横尾 :豊洲移転、オリンピックなど大きな課題がありますが、ホントの課題がこれから
    の少子高齢化で大都市のスラム化や高齢者福祉、外国人労働者の問題が問われな
    ければならないんです。

編集部:具体的には?

横尾 :まず一人暮らしの低所得者層をどうするのか。
    木賃アパートや公営住宅での一人暮らしのケアですね。
    それからいまは東京一極集中で保育園も足りませんが、少子化の中で今後どうす
    るか。
    そして大量に入ってきている外国人労働者の地域社会との折り合い、犯罪、治安
    対策です。
    あと郊外に建てた大規模団地、建売住宅など郊外が縮小していく中で、どうする
    のか。
    問題は山積みです。

編集部:つまり目先のことだけが争点ではない?

横尾 :そのとおりです。
    国政も含めてあまりにも近視眼的で、ホントに日本は危ないと思います。
    小池さんは大勝したら奢らないで、真摯に地味な政策に取り組んでほしいですね。


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  by weekly-yokoo | 2017-06-28 11:07 | バックナンバー | Comments(0)

第357回 【「日本のテレビ」を国連人権理事会での報告】

第357回 【「日本のテレビ」を国連人権理事会での報告】

編集部:今週の話題をお願いします。

横尾 :6月12日に国連人権理事会で、特別報告者であるケイ氏から、
    日本のメディア状況をめぐる報告がありました。

編集部:どういうことなのでしょうか?

横尾 :国連人権理事会は国連の一機関であり、「国連加盟国の人権の状況を定期的・
    系統的に見直すことによって国際社会の人権状況を改善する」ことを目的と
    しています。

編集部:そこでなぜ日本のメディアの状況がとりあげられたのでしょうか?

横尾 :特別報告者のケイ氏は、日本で表現の自由について調査を行ったんです。
    そこでの報告をもとにケイ氏は、日本政府に対し、メディアの独立性を強化する
    ため法律を改正すべきだ、と勧告したのです。
    特にテレビメディアの放送法についてです。
    日本政府は「表現の自由や知る権利は憲法で最大限保障されている」と反論しま
    したが。

編集部:テレビを中心とするメディアが政権に忖度(そんたく)して、
    つまり政権の意向をおしはかって、報道するということなのでしょうか?

横尾 :そうですね。
    特にニュースや民放のニュースショーやワイドショーなどの番組です。
    放送法は政治的中立、を求めていますが、ジャーナリズムというのはもともと
    政権に批判的だからこそ価値があり、それこそがジャーナリズムであり、
    政府や権力者の発表をそのまま流すのは「政府広報」になりますね。
    特に最近のNHKは政府広報ですね。

編集部:そこで国連理事会での報告は、放送法の撤廃を求めたわけですね。

横尾 :はい、「国境なき記者団」の報道の自由度ランキングで日本は72位。
    世界180カ国以上ですよ。
    先進国ではめずらしいです。

編集部:それだけ日本では報道の自由が、権力をはばかって不自由だということですね。

横尾 :はい、新聞社やテレビ局が権力を恐れたらおしまいですね。
    そのような報道ばかりが流れているのですから、国民が政治に無関心、無知識に
    なるのはあたりまえ。
    学校でも近代史や現代史を教えず、社会科では民主主義の教育を教えないのです
    から。

編集部:今後の見通しは?

横尾 :戦前日本は当時の国連(国際連盟)の決定が不服だとして、国連の席を蹴って
    脱退しました。
    いまの北朝鮮がやろうとしているようなことですね。
    その結果世界から孤立し、負けるのがわかっていながら太平洋戦争へと突入しま
    した。
    ひとえに軍部、政治家、官僚、国民の無知蒙昧のせいです。
    同じことが起きないようにしたいものです。

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  by weekly-yokoo | 2017-06-21 11:07 | バックナンバー | Comments(0)

第356回 【共謀罪は廃案に!】

       第356回 【共謀罪は廃案に!】

編集部:今週の話題は何でしょうか?

横尾 :テレビメディアなどがほとんど報じない共謀罪ですが、参院での採決強行へ向け
    て与党(自民党、公明党)が走っています。

編集部:いまの国会の数からいくと、自民党、公明党、維新の会の議員数を合わせると
    圧倒的で、阻止するのはムリですね

横尾 :はい、国会の会期は18日ですが、日程を小幅に延長しても通します。

編集部:共謀罪が成立すると今後の日本の社会はどうなりますか?

横尾 :すでに法律としてある秘密保護法、通信傍受法と合わせて、国民総看視社会が
    やってきます。
    わかりやすく言えば、北朝鮮のような不自由な国家になるということです。
    北朝鮮はゴリゴリした固い独裁国家ですが、日本は柔らかいソフトな看視社会に
    なります。

編集部:北朝鮮と同じですか?

横尾 :権力に異議を唱える人、疑問を持つ人は、実行しなくても「予備」を理由に事前
    に処罰されます。
    つまりこの法律ができると、わかりやすく言えば、会社で上司を批判し悪口を
    言うと、ヘタをすれば何らかの理由をつけてクビになる可能性がありますね。
    それと同じで、みな権威や権力が怖いですから、国のやることを批判しません。
   
編集部:そういうことですね。

横尾 :もっと悪いのは、みな怖いから、告げ口社会になるということです。
    会社で、アイツは上司の悪口を言っていた、と会社幹部にタレこむ密告社会に
    なることです。

編集部:そうですね。

横尾 :学校の例えでもわかりやすいと思います。
    学校で先生の批判や学校運営のことで批判すれば、みなから総スカンどころか、
    退学させられてしまいます。
    それを実際に行動しなくても、学校帰りに仲間2、3人で悪口を言っただけで
    罰せられることと同じです。

編集部:でもテロ防止のためには必要ではないかと、多くの国民はみています。

横尾 :自爆し自ら命を絶つような確信犯によるテロ事件は、どんなに監視を厳しくして
    も防ぐことができません。
    テロ防止には、その根源にある貧困、格差、差別をなくさない限りダメです。
    共謀罪は残念ながら成立してしまうでしょう。
    あとは政権交代で、野党が政権をとって一番に廃止してほしい法律です。



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  by weekly-yokoo | 2017-06-14 10:39 | バックナンバー | Comments(0)

第355回 【国民を舐めた政権だが、揺り戻しは必ずくる!】

第355回 【国民を舐めた政権だが、揺り戻しは必ずくる!】

編集部:今週の話題は何でしょうか?

横尾 :共謀罪、森友学園、加計学園、南スーダン日報の隠ぺいなど、政権のどうしよう
    もないほころびが見えています。
    でもなぜか世論は盛り上がらずに、記者会見でも官房長官は国民を舐めた発言を
    繰り返しています。

編集部:なぜでしょうか?

横尾 :NHKをはじめとするメディアが政権批判をしないからです。
    アメリカでは、トランプ大統領のロシアゲート事件にメディアは総反発していま
    す。
    どんな政権でも権力者を見張るのがジャーナリズムの役割、それを放棄していま
    す。

編集部:メディアはどうしてダメなのでしょうか?

横尾 :特にテレビは自己保身でしょうね。
    それと国民全体が反知性主義の流れで、知識や教養や想像力を完全になくして
    います。
    つまり考えることを放棄する、ネットなどの情報を鵜呑みにする国民の側にも
    問題があります。
    NHKはなぜこのニュースを流しているのか、その意味を考えたり、ニュース
    解説で言っていることの反対側、裏側を考えると真実が見えてくるかもしれません。

編集部:そうなると今後の世の中が心配ですね。

横尾 :まあ「驕る平家は久しからず」で、政権も慢心してやりたい放題だと必ず、
    揺り戻しがきて失脚しています。
    いまは2020年東京オリンピックや北朝鮮など、外に目を向けるやり方で、
    国政のほころびを見えないようにしていますが。

編集部:野党の責任は?

横尾 :衆参とも、自民、公明、維新の大政翼賛政治で三分の二の議席を持っています。
    民進、共産、社民、自由党の議席では抵抗もできなければ、国会審議をストップ
    させられないのですね。
    もっと審議拒否や座り込みなど政権に抵抗すればよいのですが。
    おとなしい羊の群れと化した国民ですが、自己防衛しないとダメですね。


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  by weekly-yokoo | 2017-06-07 10:46 | バックナンバー | Comments(0)

第354回 【加計学園をめぐり、文科省官僚の反旗】

  第354回 【加計学園をめぐり、文科省官僚の反旗】

編集部:今週の話題をお願いします。

横尾 :先週、文部科学省 前川 前事務次官が記者会見しました。
    次官はエリート中のエリート、官僚のトップです。
    その官僚が加計学園の新学部を作るにあたって、理事長が安倍総理の友人だった
    ために、内閣府より認可の行政がゆがめられるプレッシャーがあった、と言いま
    した。

編集部:これは前代未聞のことですか?

横尾 :1月まで官僚のトップだった人が、政権批判をしたのは異例中の異例です。
    政権はなんとか火消しにやっきで、国会への証人喚問を自民党は拒否しています。

編集部:安倍総理が直接的に便宜をはかるような指示はないのでしょうか?

横尾 :ないと思いますけどね。
    あったら大変なことです。
    周囲が「総理の友人」ということで、いろいろ配慮したのでしょう。

編集部:森友学園問題も同じですね。

横尾 :森友問題は安倍昭恵さんが絡んでいるので、もっとストレートに政権に打撃と
    なるものですけどね。
    逃げ切りをはかっていますね。

編集部:問題続出、なんでこんなに政権が緩んでいるのでしょうか?

横尾 :あるはずの役所の文書がないと言いだしたのは、防衛省の南スーダンの日報、
    そして森友、加計学園とデタラメです。
    これは1強自民党、安倍政治が続いていて、政治家や官僚が慢心しているので
    しょう。
    子どものケンカのような対応で逃げ切れると思っています。
    安倍政権の脅しが効いている一部のテレビや新聞が追及しないのも異常事態
    ですね。

編集部:異常事態はなぜ起こるのでしょうか?

横尾 :みな自己保身のためですね。
    政治家はよい地位を占めたい、官僚は出世したい、一部メディアは政権に褒めら
    れて独自の情報が欲しい、というみな己の欲望のためです。

編集部:その意味で今回の文部科学省前次官の発言は大きいですね。

横尾 :はい、そう思います。
    まだまだ尾を引くと思いますよ。
    これで幕引きにはならないと思います。


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  by weekly-yokoo | 2017-05-31 10:41 | バックナンバー | Comments(0)

第353回 【内に閉ざす国家を見張る!】

    第353回 【内に閉ざす国家を見張る!】

編集部:今週の話題をお願いします。

横尾 :共謀罪の採決が衆議院で強行され、自民、公明、維新の賛成で委員会を通過し、
    参議院へ送られます。
    6月18日の国会会期末に向けて可決成立するようです。

編集部:このことは何度もこのコーナーで指摘されていました。 

横尾 :はい、「テロ等準備罪」と国民の理解を得やすいような名前の法律案ですが、
    実際はテロ目的ではなく、実行しないのに捜査、逮捕できる国民監視の危険な
    法です。
    この法により市民運動や社会活動が委縮する、という心配があり、権力者に
    対して声を挙げるのを自主規制する動きになります。

編集部:事前の監視も法がバックにあるのでやりやすくなる?

横尾 :今でも非公然に監視の目は光っていますが、これからは法の裏付けにより大手を
    振って警察が国民を監視できます。
    警察予算が増えて、東京オリンピックを錦の御旗にして国民監視が強化されます。

編集部:一般人は関係ない、と思いますが?

横尾 :国会答弁は一般人も対象と明言しています。
    なぜなら社会活動をする人と一般人の区別がつかないからです。
    冤罪事件も増えます。
    明治の終わりの大逆事件も冤罪でした。

編集部:イヤな時代ですね。

横尾 :国家や統治機構、為政者は権力維持のために、常に内へ閉ざそうとする必然性が
    あります。
    どんな国家もそうです。
    極端なのはナチスドイツ、旧ソ連、いまでは北朝鮮です。
    また民主主義国家、と言われている国も同様です。
    そのために情報公開や議会や裁判所など、閉ざそうとする国家に対して開こうと
    する制度が民主主義国家では担保されています。
    でもいまの日本はそれが機能していません。

編集部:なぜでしょうか?

横尾 :ずばり自己保身です。
    情報公開では黒塗り文書を平気で公開、森友学園や加計学園問題では、
    問題になった文書はない、と言い張る。
    裁判所は国の顔色ばかり見て、三権分立が成り立たないんです。
    ゆえに日本はこの先時間をかけて北朝鮮のような国家になっていくと思います。
    個人崇拝ではなく集団指導体制による柔らかな独裁国家、になると思います。
    共謀罪成立はその第一歩だと思います。
    ボクらは閉ざす国家を見張ることしかできないですね、残念ですが。


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  by weekly-yokoo | 2017-05-24 10:45 | バックナンバー | Comments(0)

第352回 【共謀罪、採決強行でよいのか?】

   第352回 【共謀罪、採決強行でよいのか?】

編集部:今週の話題をお願いします。

横尾 :共謀罪(テロ等準備罪)が、国会の衆議院法務委員会で18日に強行採決され
    ようとしています。
    このコーナーで何度も指摘しましたが、実行行為を裁く法律ではなく、人間の
    心の中のこと、実際には行われない犯罪を裁く法律で、極めて悪質なものです。

編集部:つまり、相談したり、心に思っていることを口に出したりしても罪になる?

横尾 :はい、対象となる犯罪は277あります。

編集部:でもテロ防止には必要との声もありますね。

横尾 :テロは確信犯ですから取り締まりができません。
    また現行法でも処罰できます。
    つまり事前に潰すには監視や内偵調査が必要で、そのことが監視社会を生んで、
    「組織的犯罪者集団」だけではなく、一般人も対象となります。

編集部:つまり実行行為前のことを処罰するのですから、いつも監視し密告を奨励し、
    すべての人が対象となるわけですね?

横尾 :先ごろのスノーデンの話でも、すでに日本のすべてのメールはアメリカに監視
    されているそうです。
    つまり「テロ」などのキーワードを自動的に識別できる装置で監視している
    わけですね。
    それを日本の当局もこの共謀罪が成立すると合法的にやろうとしているわけです。

編集部:イヤな社会になりますね。

横尾 :政治家や官僚も、いまの体制がずっと続くからと安心しているのでしょう。
    もしも極右や極左の政権が誕生して、いまの自民や公明や維新、つまり共謀罪に
    賛成した政党の議員たちが、その極端な政権を潰そうと相談したりすれば、自分
    たちが共謀罪の対象となり、相談しただけで刑務所に行くようになることを想像
    していないんです。

編集部:いまと逆に極端な政権が誕生したら、共謀罪に賛成した議員も将来は監視対象と
    なり得るという話ですね。

横尾 :日本の戦前の治安維持法を思い起こしたほうがよいと思います。
    思想や考えを罰するのはナチスや北朝鮮と同じように独裁を生むことになります。
    国会での採決強行は愚の骨頂ですね。

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  by weekly-yokoo | 2017-05-17 10:59 | バックナンバー | Comments(0)

第351回 【今も古びない「あたらしい憲法の話」】

  第351回 【今も古びない「あたらしい憲法の話」】

編集部:今週の話題をお願いします。

横尾 :先週に続いて憲法の話題です。
    今年は、昭和22(1947)年にいまの憲法が施行されてから70年経ちます。
    いま憲法を変えたい勢力が国会で3分の2の議席を持ち、改憲発議ができる状況
    になってきました。

編集部:安倍首相が3日にメッセージを出しましたね。

横尾 :期限と中身を明確にして、改憲しようとするものですね。
    世論の反応をみた観測気球だと思います。

編集部:国民の多くが憲法について関心を持たないとダメですね。

横尾 :はい、いずれ憲法をめぐる国民投票が実施されることになります。
    国民もいまの憲法についてもう一度知る必要がありますね。

編集部:そうですね。

横尾 :そこでどんなことでもそうですが、その成り立ちから学ぶことが大事だと思い、
    きょうは昭和22年8月に文部省が作った、『あたらしい憲法の話』という
    中学1年生向けの社会科の教科書の話です。

編集部:お願いします。

横尾 :これは当時の子ども向けですから、わかりやすくなぜ今回の憲法ができたのか、
    どのようなことを目指しているのかが書いてあります。
    長いですが「戦争の放棄」の項目を引用してみます。

    「みなさんの中には、こんどの戰爭に、おとうさんやにいさんを送りだされた人
    も多いでしょう。
    ごぶじにおかえりになったでしょうか。
    それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。
    また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。
    いまやっと戰爭はおわりました。
    二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな
    戰爭をして、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありません。
    ただ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。
    戰爭は人間をほろぼすことです。
    (略)そこでこんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないよう
    に、二つのことをきめました。
    その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさい
    もたないということです。
    これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。
    これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。
    しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。
    日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。
    世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。
    もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして戰爭によって、
    相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたので
    す。
    おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。
    なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすよう
    なはめになるからです。
    また、戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさい
    しないことにきめたのです。これを戰爭の放棄というのです。
    そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるよ
    うにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです」

編集部:なかなか立派な教科書ですね。

横尾 :はい、まだ戦争の傷跡が日本中に残っている時代です。
    この教科書、早くも昭和25(1950)年には副読本に「格下げ」されてしま
    うのですが、ボクは思想、信条を越えて日本はこの憲法を大事にするべきだと思
    います。
    ほかにも民主主義や国民主権の項目では、国で一番偉いのは国民だ、と書かれて
    います。
    為政者や政治家や官僚だとは書いてありません。

編集部:そうですか!

横尾 :これをいまの政治家や官僚に読ませたいですね。
    「あたらしい憲法の話」はネットで見ることができます。
    ぜひ検索してみてください。


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※お知らせ 東京新聞掲載、村上春樹『騎士団長殺し』書評(筆者 横尾和博)


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  by weekly-yokoo | 2017-05-10 12:35 | バックナンバー | Comments(0)

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