週刊!横尾和博
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第385回 【明治150年、「明治はよかった」キャンペーンは?】

           第385回
  【明治150年、「明治はよかった」キャンペーンは?】

編集部: 明けましておめでとうございます。
     今年もよろしくお願いいたします。

横尾 : おめでとうございます。
     こちらこそよろしくお願いします。

編集部: 新年最初の話題はナニからいきましょうか?

横尾 : 安倍首相が伊勢神宮参拝後、年頭記者会見で、党総裁として年内に
     憲法改正に向けた 自民党の原案を国会に提出することに意欲を示した、
     と報道されました。
     その際に「今年は明治150年」に触れて自分の出身地である
     幕末の長州(山口県)を持ち上げ、国難に対処の必要性を弁じました。

編集部: 今年は明治維新150年、大河ドラマも「西郷(せご)どん」ですからね。

横尾 : 気になるのは明治150年のメモリアルはよいのですが、明治維新の評価です。
     明治は富国強兵で西洋近代化したのは事実。
     それが光だとすると陰の部分、新しい支配階級を生み、財閥を生み、
     民主的な考え方を持つ人たちを弾圧してきたのも事実です。
     自由民権運動や大逆事件での弾圧ですね。

編集部: そうですね。

横尾 : 日本がホントに民主化されたのは昭和20年8月の敗戦からです。
     国民主権と基本的人権、平和主義、この3つの日本国憲法があってこそ、
     初めて民主主義といえます。

編集部: 敗戦でそうなったのですね。

横尾 : 明治150年で、「明治はよかった、明治の人は偉かった」「日本人はすごい」
     キャンペーンが意図的に流されるのをボクは心配しています。
     新自由主義の世界的流れのなかで、自国主義、ナショナリズムが台頭して
     いるのがいまの世界像ですが、国家主義の時代錯誤が明治150年で煽られ、
     憲法改定に繋がるからです。

編集部: アメリカ自体が新自由主義で大企業はどんどんグローバル化しているのに、
     トランプ大統領は「アメリカン・ファースト」ですからね。

横尾 : 儲けには国境はない、アメリカの利益、それがトランプ氏の本質ですね。
     その影響で民衆には愛国主義が出ています。
     日本でも、もともと自民党の憲法改定草案(2012年発表)は
     明治憲法に戻ることを理念としていますから。
     「天皇元首」「国防軍創設」「軍事法廷設置」「国と郷土を愛する精神」などです。
     そのような意味でNHKが「西郷どん」のストーリーをどうするか、
     今年の憲法改定の動きと絡めて重要ですね。


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  by weekly-yokoo | 2018-01-10 10:16 | バックナンバー | Comments(0)

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