380回 【外食産業相次ぐ値上げ、人件費が理由はホントか?】
380回【外食産業相次ぐ値上げ、人件費が理由はホントか?】
編集部: 今週の話題からお願いします。
横尾 : 先週に続いて経済ネタで。
庶民にとって痛い、外食産業の相次ぐ値上げです。
牛丼すき家、中華の日高屋、ガスト、居酒屋の鳥貴族などの
有名チェーン店が値上げです。
編集部: なぜ値上げなのでしょうか? 給与は上がらないのに?
横尾 : 値上げの理由は人件費の高騰だそうです。
人出不足で上げざるをえない、ということです。
確かにスーパーなど小売店は、原材料が上がると小売価格も上がりますが。
外食産業は人ですからね。
編集部:そういえば最近コンビニも外食店も、外国人の店員さんを多くみかけます。
横尾 : はい、留学生・研修生名目で入国させ、働かせているのです。
人出不足なんですね。
編集部: 先週の続きにもなりますが、そんなに日本経済はよいのですか?
横尾 : 大企業は収益が上がっていて、内部留保(儲けの蓄え)が
400兆円にも及んでいます。ボクの見立てでは2020年の東京五輪までで、
その後不景気がやってきます。
例えばみずほ銀行、三菱UFJ銀行も大幅な人員整理を発表しました。
これは景気のよい体力あるうちに人件費コスト削減し、
不況に備えているのです。銀行は低金利状態で儲けが少なくなっており、
貸し倒れの不良債権を多く抱えるための予防策、とボクは見ています。
編集部:すると外食も不況になるとまた値下げする?
横尾 :その可能性は大いにあります。
一時ワンコインランチ、すなわち昼飯500円の時代が長く続きましたが、
いまや牛丼並盛1杯と100円のコンビニコーヒーが関の山です。
2020年以降はまた物価が下がり、仕事も減り、雇用の調整、
つまりリストラが進むでしょう。
そのあたりは見通しておいたほうがよいですね。
by weekly-yokoo | 2017-11-29 09:04 | バックナンバー