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週刊!横尾和博
月刊!横尾和博

今週の気になる? Vol.317

        第317回 【台風の備えが気になります!】

編集部:今週の「気になる?」のコーナーです。

横尾 :今年も台風被害がでています。
    8月30日の、東北や北海道で被害がたくさんでた台風10号では、岩手県で
    高齢者福祉施設に氾濫した川の水が流れ込んで、9名の方が亡くなりました。
 
編集部:台風は地震と違って、あらかじめ進路の予報がでているにも関わらず、
    害が出てしまいますね。


横尾 :いつも「想定外」で済まされてしまいますが、台風や水害も身の回りのことは
    いつも心がけていなければなりませんね。
    関東では昨年も鬼怒川の水害で、大きな被害がでたばかりです。

編集部:なぜ台風の被害を少なくできないのでしょうか?

横尾 :大きな話で言えば、日本はその地形からも地震、火山、水害、台風などの
    災害列島です。
    逆に地形に恵まれ温泉や豊かな水、自然、山などが楽しめる列島ですが、
    根本は災害列島だということを忘れてはいけません。
    その自然を破壊し、道路や鉄道などインフラを整備してきました。
    これも一面では便利だけれども、災害のときは自然の地形を崩したことに
    よる反動で山崩れや川の氾濫を生みます。

編集部:ゆえにそのことを頭において、自分の身の回りを?

横尾 :そうです。
    今回は台風についての「気になる」ですが、台風は事前に予想できます。
    中心から離れていても雨雲に注意が必要です。
    最近ではネットで雨雲予報レーダーを見ることができるので、
    それで情報を得たほうがよいですね。

編集部:あとはどのようなことが大事ですか?

横尾 :地方と都会では違いますが、共通するのはガケ沿いなど裏山が崩落しないか
    どうか、十分に注意です。
    地方自治体の防災メールで注意報などを確認することが大切ですね。
    またボクの住む東京の北区では荒川が近くを流れているので、
    「洪水ハザードマップ」を見ることが大切です。
    また地域の危険度も「土砂災害危険箇所情報」をネットで検索できます。

編集部:事前情報はある、ということですね。

横尾 :はい、水害情報は以前と比べてネットの発達で格段とアップしています。
    その情報は必ず見たほうがよいですね。
    小、中学校での実践的な防災教育も大切だと思います。

編集部:昔は台風がくると、ワクワク感がありました。

横尾 :はい、子どものころは非日常が楽しみでしたが、大人になり情報が進歩すると
    未知なワクワクドキドキ感がなくなりました。
    温暖化など時代とともに災害の質は変化します。
    注意ばかりのイヤな感じがしますが、自分の身は自分で守りましょう。

 

  by weekly-yokoo | 2016-09-07 11:03 | 今週の気になる?

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