第315回 【世田谷区にみる地方自治のあり方】
第315回 【世田谷区にみる地方自治のあり方】
編集部:今週の話題をお願いします。
横尾 :東京・世田谷区の保坂展人区長の新刊『脱原発区長はなぜ得票率67%で再選
されたのか?』(ロッキングオン)が8月10日に出ました。
それを読んでいると地方自治の原点が見えてくるようで、国政全般にあまり
希望の持てない人にも、希望が湧いてくると思いました。
編集部:保坂区長は現在2期目でしたか?
横尾 :はい、東日本大震災の翌月の2011年4月の選挙で当選し、
昨年4月の選挙で自民党、公明党の公認候補をダブルスコアで破りました。
約19万6千票対約9万6千票、約10万票の大差です。
1期目の実績があったとはいえ、かなりの大差です。
この選挙で保坂さんは、政党の推薦を受けずに市民派として、
多くのボランティア市民に支えられて再選されました。
編集部:その大差で勝った秘密が本の題名ですね?
横尾 :そうです。
たとえば基本理念である「せたがやYES!」という考え方です。
「せたがやYES!」には自分たちの住んでいる世田谷区を、もっと良くしようと
いう思いが込められています。
住民による、住民のための自治体運営を育てるために、だれか任せではなく、
自分たちの力が必要だ、という発想です。
政治とは、社会をよりよく改善する仕事で、そのためには、あれもこれもダメ
という否定からは、新たなスタートはありません。
「いいまちをつくろう」「一緒に力をあわせよう」「世界に発信する世田谷を
つくろう」という呼びかけが大切で、それが支持されたんですね。
編集部:個別の政策はどうですか?
横尾 :個別の政策では、高齢者の人たちの生き方や待機児童、若者の自立支援、
環境や脱原発姿勢、地域の産業政策など地方自治体が抱える暮らし全体の問題
を、既成概念にとらわれずに見直しています。
編集部:区民が大差で支持した理由は何でしょうか?
横尾 :複合的な理由があり、一言ではいえないかもしれませんが、
実績と、その「せたがやYES!」という理想ですね。
編集部:待機児童問題が象徴ですが、政治が身近になるように感じてほしいですね。
横尾 :そうですね。
保坂区長はよく区内の現場に出て、シンポジウムやいろいろな会合にも顔を
出しているようです。
「飛び出す区長!」です(笑い)。
役人に任せずに、とても良いことだと思います。
今後は世田谷に注目、とくに「せたがやYES!」という言葉に注目する必要
があると思います。
民主主義の原点、地方自治の基本、政治は理想だけでなくリアルだけれども、
そこに理想をめざす希望の種があると思います。
編集部:世田谷区は人口も多いですよね。
横尾 :約89万人だそうです。
世田谷区よりも人口の少ない県が島根、鳥取など7つもあるそうです。
都道府県と同じくらいの影響力はありますよね。
今後も地方自治のモデルになるようにがんばってもらいたいですね。
『脱原発区長はなぜ得票率67%で再選されたのか?』
保坂展人 著 (ロッキング・オン)
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/detail/143282
新インターネットテレビ局
「デモクラTV」 開局!
今この国で起きている出来事やニュースの
本質をわかりやすく解説します。
パックインニュースのコメンテータが、
新しくネット放送を配信中。
編集部:今週の話題をお願いします。
横尾 :東京・世田谷区の保坂展人区長の新刊『脱原発区長はなぜ得票率67%で再選
されたのか?』(ロッキングオン)が8月10日に出ました。
それを読んでいると地方自治の原点が見えてくるようで、国政全般にあまり
希望の持てない人にも、希望が湧いてくると思いました。
編集部:保坂区長は現在2期目でしたか?
横尾 :はい、東日本大震災の翌月の2011年4月の選挙で当選し、
昨年4月の選挙で自民党、公明党の公認候補をダブルスコアで破りました。
約19万6千票対約9万6千票、約10万票の大差です。
1期目の実績があったとはいえ、かなりの大差です。
この選挙で保坂さんは、政党の推薦を受けずに市民派として、
多くのボランティア市民に支えられて再選されました。
編集部:その大差で勝った秘密が本の題名ですね?
横尾 :そうです。
たとえば基本理念である「せたがやYES!」という考え方です。
「せたがやYES!」には自分たちの住んでいる世田谷区を、もっと良くしようと
いう思いが込められています。
住民による、住民のための自治体運営を育てるために、だれか任せではなく、
自分たちの力が必要だ、という発想です。
政治とは、社会をよりよく改善する仕事で、そのためには、あれもこれもダメ
という否定からは、新たなスタートはありません。
「いいまちをつくろう」「一緒に力をあわせよう」「世界に発信する世田谷を
つくろう」という呼びかけが大切で、それが支持されたんですね。
編集部:個別の政策はどうですか?
横尾 :個別の政策では、高齢者の人たちの生き方や待機児童、若者の自立支援、
環境や脱原発姿勢、地域の産業政策など地方自治体が抱える暮らし全体の問題
を、既成概念にとらわれずに見直しています。
編集部:区民が大差で支持した理由は何でしょうか?
横尾 :複合的な理由があり、一言ではいえないかもしれませんが、
実績と、その「せたがやYES!」という理想ですね。
編集部:待機児童問題が象徴ですが、政治が身近になるように感じてほしいですね。
横尾 :そうですね。
保坂区長はよく区内の現場に出て、シンポジウムやいろいろな会合にも顔を
出しているようです。
「飛び出す区長!」です(笑い)。
役人に任せずに、とても良いことだと思います。
今後は世田谷に注目、とくに「せたがやYES!」という言葉に注目する必要
があると思います。
民主主義の原点、地方自治の基本、政治は理想だけでなくリアルだけれども、
そこに理想をめざす希望の種があると思います。
編集部:世田谷区は人口も多いですよね。
横尾 :約89万人だそうです。
世田谷区よりも人口の少ない県が島根、鳥取など7つもあるそうです。
都道府県と同じくらいの影響力はありますよね。
今後も地方自治のモデルになるようにがんばってもらいたいですね。
『脱原発区長はなぜ得票率67%で再選されたのか?』
保坂展人 著 (ロッキング・オン)
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/detail/143282
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by weekly-yokoo | 2016-08-24 11:19 | バックナンバー